日本ではパリ祭、フランスでは革命記念日の 7月14日。
Yiboくん、オリンピック聖火ランナー、ぶじ務めました☆彡
今回初めて建国記念日という表記を見たのですが、最近はそう呼ぶのかしら?
毎年、この時期は自転車ロードレースのツール・ド・フランスが開催中で、7月14日は革命記念日と呼んでいましたし、この日はフランス人選手やフランスのチームが「勝ちたい」と頑張る特別な日。
もっとも、今年は時間的な余裕がなく、ツールのテレビ中継を見ていないので、もしかしたら、建国記念日と呼んでいるかもしれません。
Yiboくんの走行ルートがわかり、いつものように「Paris par Arrondissement」という手帳サイズのマップブックを開きました。
この本、ずっと本棚の片隅で埃をかぶっていたのですが、Yiboくんや Zhan Zhan がパリを訪れる機会が増えて、このところ大活躍です。
なつかしい風景や、映り込んだ住所のプレートを見つけると、開きたくなるのです。
パリの街は通りも建物も、ほぼ百年前から変わっていないので、40年以上前に買ったこの地図でもじゅうぶん活躍します。
アナログですが、たのしいです。
もちろん、デジタルの Google マップで辿るのもいいですね。
Google マップ、今ではごく当然のツールとして使っていますが、初めて、実際の街並みを歩くようにクリックで辿ることができると知った時の感激は、忘れられません。
海外旅行先の街歩きは、いつも予習して行きました。
さて、Yiboくんが走るのは 3区。
マレ地区(Le Marais)です。
ギャラリーや雑貨屋さんなど、日本の雑誌にもよく載ります。
たしか、中華街もあったと思います。
ベトナムふう中華料理のお惣菜屋さんとかも。
これは、私が知る大昔の情報なので、今はまったく違うかもしれません。
Yiboくんが走る Beaubourg 通りはまだしも、Grenier-Saint-Lazare 通りは横道。
両脇の歩道も狭いですし、どのような感じになるのか想像がつきませんでした。
実際の映像を見たら、やはり、すごい人混み。
でも、トラブルもなく、ぶじ走行できてよかったです。
ツール・ド・フランスも観客がぎりぎりまで迫って応援するので、フランスはこうしたイベントに慣れていますね。
最近はテロ対策も徹底して行われています。その徹底ぶりは、すごいです。
そして、いつも思うのですが、自国の魅力の見せ方もじょうず。
観光スポットや絶景スポットをドラマチックに演出します。
最終日の凱旋門を自転車が一列になって周回するシーンは、とてもうつくしいです。
そうしたスポットを走った聖火ランナーもいましたね。
Yiboくんは夜だったので、街並みはあまりよく見えませんでした。
その分、主役の聖火の炎がうつくしかったです。
そして、待機していた時、Yiboくんが国旗を拾ったハプニングも、いかにも Yiboくんらしかった。
私は国旗を拾った行為よりも、その後がとても彼らしいと思いました。
これ見よがしに国旗を見せるのでもなく、すっとスタッフに渡したところ。
こういうところが彼の魅力。
彼にとって、拾う行為が特別なことではなく、あたりまえの常識であることが感じられます。
国旗が人混みにまぎれ、それと気づかれずに土足に踏まれていたら、自国のものであろうと、他国のものであろうと、拾うのが常識。
たとえ敵国であっても、そこに生きる人びとの母国の象徴なのですもの、他国の者としては敬意を払いたいです。
それを破ったり燃やしたりできるのは、自国の革命者だけ。
他国の者がそうすることは粗暴だと。
とはいえ、これは私の考え。
私の常識と他者の常識は、かならずしも一致しません。
世代や育った文化が異なれば、個々の思う常識も変わるもの。
むしろ、違うことのほうが多いです。
違うものと心得て、そうした相手にも伝わるように伝えることがコミュニケーション。
そのためには、相手の思いも理解しなくてはならない。
それが多様性を認めるということだと思います。
でも、こんなに世代が違い、育った環境も受けた教育も違うのに、Yiboくんはわりと常識の感覚が同じなので、驚きます。
今回のこのエピソードも、どこをどう捉えるか、人それぞれでしょう。
聖火ランナーは特別な経験。
めずらしく Yiboくんも笑顔が多かったように見受けました。
これまで重ねてきたキャリアが導いた大役と思います。
これから、ますます、公人としての責務が大きくなりますね。
* * *
湿度の低いパリと違って、じっとりした梅雨の日々の日本。
わんこと私はバテ気味です。
こういう時には梅!
私は、花から実まで梅が大好きで、梅干しも毎年つくります。
梅酒も少し、梅干しをつくる過程でできる梅酢も。
お菓子も、のし梅など大好きですし、Zhan Zhan が宣伝している溜溜梅も、食べてみたくて。
でも、中華街でも売っていないのです。
最近は、食材店がどんどんなくなってしまって、どこに行けばあるのかしら…と、お友だちにこぼしたら、ご自宅から徒歩数分にある中華食材店で見つけたと送ってくださいました。
もったくなくて、開けられない。
夏バテしたらいただきましょう、と、そのままとっておきました。
梅雨バテですが、がまんできず、開封しました。
どれも私好みで、おいしかったです。
杨梅はヤマモモ。
ひと袋にふたつ入っているものもありました。
雪梅はシュワっとする粉砂糖がまぶしてあります。
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Zhan Zhan の旅動画については、また後日。