・一声は花も紅葉もよそに聞くわがため漏らせ山ほととぎす

 塙保己一『松山集』

 

(意味:花の美しさや紅葉の色と無関係である私のために、ホトトギスよ一声聴かせておくれ)

7歳で視力を失い、針やあん摩を習うもうまくいかず、自殺未遂すらしたものの、その後勉学に励んで頭角を現し、幕府からの仕事で諸大名や寺社、公家の家を回って散逸した資料を編纂し、歴史学や国文学の基礎を作った塙保己一。

仕事で立ち寄った本庄市に塙保己一の像や、生誕の地の看板があってテンションが上りました。

塙保己一、業績の影に隠れてしまいますが短歌も素敵なんです。歌碑建てて欲しいな。

立像がある駅前では学生が路上コンサートの練習をしていて、保己一像が楽しんでいました。

 

*追記 塙保己一墓碑には

・言の葉のおよばぬ身には目に見ぬもなかなかよしや雪のふじのね

の一首が記されているそうです。