遠い記憶強くなりたいと思った。強くならなければ、自分が手に入れたものも、仲間も、何も守れないから。私は自分の一切の感情に蓋をした。何千年も、何万年も、感情はずっと閉じ込められ続けたが、しかし今世、ついに溢れ出る。「わたしをみて。」「わたしをみて。」「わたしをみて。」長い長い年月、蓄積された怒りと、悲しみ。強くなくて、いいんだよ。弱いまんまで、泣きながら、心を痛めながら生きたって、いいんだよ。弱くても大丈夫。力を抜いても大丈夫。信頼して大丈夫だよ。