私が住む北海道の盆地は、
冬は寒くて、夏は暑い。
今朝は、最低気温−23℃と、
地元民も唸るなかなかの冷え込み。
朝陽を浴びたくて始めた、早朝の愛犬との散歩。
冬至が過ぎて1ヶ月も過ぎた近頃は、
明るい時間が徐々に伸びて、
今日の日の出時間は、6:45分。
明るくなるのも早くなった。
今日は4時半に愛犬のトイレで目が覚めて、
6時に散歩に出発。
久しぶりに雲がない様子に
ワクワクしながら家を出た。
朝陽はここ2週間ほど見れていない。
北海道の冬の朝は、曇りが多いことを
何十年も住んでいながら知らなかった。
秋田犬の大豆がうちに来てから1年半。
大豆が来てからというもの、
私の、いや私の家族を含め、私たちの人生は
明らかに豊かさを増した。
朝陽を浴びながら散歩する、なんて
大豆がいないと知らない快感だった。
でも、さすがに今日は寒かった。
「寒い日ほど美しい」と、
東京から移住してきたカメラマンの友人は言っていた。
北海道外から移住してきた方達は、
北海道の良さを道民よりもよく知っている。
長く住んでいても、その環境が当たり前過ぎて
客観視できないのが地元民。
−23℃の早朝の景色は、
まだ出ていない太陽の影響を少しだけ受けてうっすら明るい。
けどまだ夜に近い青さが残っている。
360度どこをみても違う色のグラデーションになっていて、
その場でくるくる回ると、
朝側のオレンジやピンク、
夜側の青や群青、
その間にはハーフムーンがあって紫色の空だったり
金星が見えて、水色の空だったり
360度どこをみても美しい。
辺り一面を覆う真っ白なはずの雪は、
白い絵の具に、群青色を薄めて少し足したような色をしていて
空と、雪どちらも同じ色をしていた。
境目が密かに存在するだけで
目を細めると、地と空が一体になって、同じ色に染められていた。
地球は本当に美しい。
ため息が出る。
この美しさを写真に収めたい気持ちは山々だけど、
寒さでスマホがシャットダウン。
これは、この過酷な環境下で生活をする人に与えられてる
宇宙と地球からのご褒美なんだな、と思いながら
この目に焼き付けてきました。
けど寒過ぎて、大豆も後ろ足をプルプルさせながら「帰る〜」といい、
私も手袋してても、手が冷たくて、途中で帰って来ました。
今日も素敵な景色を朝から見れて、幸せな1日の始まりです。
今日も良き日を!