と事故後3年で言ったらおかしいと思うのではないでしょうか。

●『A2-B-C』 監督 : イアン・トーマス・アッシュ 2013年・
見てきました。0,3とかの数値で平気で学校は再開。
道は10マイクロとかです。
福島のお米の給食米、ガラスバッジつけての登園、登校。
監督が学校取材の教頭が問題にしたのは取材の許可。
子供たちのこういう現状問いただしても答えません。

今でも平気で住まわせ、全国の子供の修学旅行
に行かせようとしてます。

抗議を受けた室井佑月「あたしの意見は福島差別

になるのだろうか」


こちらからの記事です☆



以前書いたコラムに多くの抗議がきたという作家の室井佑月氏。
福島の現状を踏まえたうえでこう主張する。

*  *  * 
 先々週、

「『美味しんぼ』問題を受け、政府は、修学旅行先として福島の
モデルコースを設定し、全国の学校に提案することなどの
(風評被害払拭にむけた)強化策をまとめた」

 というニュースを観て、なんでわざわざ危ない事故を起こした
原発のある福島へ、全国の子どもたちを連れていかなきゃならないの、
ということを書いた。
政府の意見が正しいことの証明に、子どもを使うのは野蛮すぎると。

 そしたら、「福島を差別するな!」と、ものすごい数の抗議を受けた。

 あたしの意見は福島差別になるのだろうか。

 今、現在、福島に住んでいる人たちがいるのもわかる。
福島では、線量の高いところも低いところもあるのも知っている。


 だが、福島ではなにも起きていないといってしまえば、
東電の起こした原発事故のその後のすべてが風評被害である
というすり替えが可能になってしまう。

国も東電も、被害者に対して手厚い保護など考えなくて
いいことになってゆく。

 現に、この国の環境を守るのが仕事の環境省の大臣が、
汚染土の中間貯蔵施設建設をめぐり、「最後は金目でしょ」
という発言をした。

「もっと丁寧に安全だということを説明しないと」ではない、
「金でなんとかなるでしょ」ということだ。

  正直にいえば、もうこうなった以上、最後は金で解決しかない
のかもしれない。

が、それは事故の責任者が被害者に謝り倒し、どうかこれで勘弁
してくださいと いうお金であるべきだ。

劣悪な環境も「金を払えばいいんでしょ」という金ではない。

金は金じゃんという人もいるだろうが、そういう心根の在りが
差別なん だとあたしは思う。

 政府が全国の学校の修学旅行先に福島を推奨する件だって、
本当に差別されるのは、普通の家の子や貧しい家の子たち、
公立の学校に通う子どもたちではないか。

希望者を募っていくボランティアならともかく、全員が行く修学旅行で、
裕福な家に生まれた私立の子たちが行くのか な?


福島と隣接する県にある私立の全寮制の学校が、震災後、
子どもたちを避難させた。
そして、今いる生徒たちの卒業をもって、学校を閉じるらしい。

 もっと大変な環境で頑張ってる子どもたちはいるのに! 
そう怒る人はいるかも。

でも、そういったところで、大変な環境の中で生活を強いられる子
のためにはならない。

それどころか、なにもなかったことにされ、逆に足を引っ張ることになる。

 あたしは自分の学校の生徒をなにがなんでも守るという選択をした、
この私立校の英断を偉いと思う。

 そうそう、仲が良い大学教授の先生が、原発事故・放射能問題を、

「戦争責任問題と似ていますよね。結局、1億総懺悔で、戦争責任
は追及せず、です」

 といっていた。その通りだとあたしも思う。

週刊朝日  2014年8月1日号