素敵なつぶやきを聴きました♪

何とあの「ニーバーの祈り」を意識した歌詞が宇多田ヒカルの
「Wait & See~リスク」のなかに!歌詞はこちらに

日本宗教学会公開シンポで小原克博先生(同志社大学)が指摘。
先生は宇多田のファンだそうですドキドキ
この曲は震災後ではなく2004年リリースとのこと。



一部書き起こしますが、深い意味合いの歌詞ですね。

だって「つまづきながら」って
口で言う程 楽じゃないはずでしょ
待って もう少し分かってくれたらきっと
もっといい雨が降るから

勝手。そう呼ばれちゃって
時々孤独 感じても大丈夫
二人で出した答えに乗り込んで
曇り空を追い抜くから

廻らないタイヤが目の前に 並んでるけど
Accel踏まずにいるのは誰だろうね
矛盾屋

Oh!baby wait and see
たまには痛さもいいよね
リスクがあるからこそ
信じることに意味があるのさ
迷わないなんて無理

Oh baby can't you see
待つのは得意じゃないけど
決めつけるのは早すぎるんだ
占いなんて信じたりしないで

変えられないものを受け入れる力

そして受け入れられないものを受け入れる力をちょうだい



ニーバーの祈り

神よ、

変えることのできるものについて、
それを変えるだけの勇気をわれらに与えたまえ。
変えることのできないものについては、
それを受けいれるだけの冷静さを与えたまえ。
そして、
変えることのできるものと、変えることのできないものとを、
識別する知恵を与えたまえ。


ラインホールド・ニーバー(大木英夫 訳)


解 説

ニーバーの祈り解説はこちらで


ラインホルト・ニーバー(1892-1971)はドイツ系アメリカ人の牧師で、
キング牧師にも影響を与えた人物だそうです。

震災後の心境にまさにあてはまります、この現実受け入れるかいなか
立ち上がり変えられるのか、その知恵あったらと。


哲学者W・W・バートレー は注釈無しで、ニーバーの祈りと
1695年のマザー・グースの韻文とを似たような感情を
表現したものとして並列においてます。

太陽の下にある全ての病は、 治療法があるか、
治療法が無いかだ もし1つでもあったなら、それを探しなさい
もし何も無かったなら、それは気にしないこと


神よ、変えることのできない事柄については冷静に受け入れる
恵みを、 変えるべき事柄については変える勇気を、
そして、それら二つを見分ける知恵をわれらに与えたまえ。
(梶原寿訳)

8世紀のインドのナーランダ大学の仏教学者 寂天Shantideva
は似たような感情を表現したと

困難が我々を襲った時、治療法があったなら、 落ち込まない
といけない何の理由があるだろうか もし助けになるものが
何もないなら 落ち込むことが何の役に立つだろうか


第二次世界大戦の中、この祈りが書かれたカードが兵士たちに配られた。
戦後になると、今度はアルコール依存症患者の断酒会のメンバーの目
に留まり、その断酒会のモットーとして採用。

ニーバー自身がこの祈りを書物に著したのは1951年のことだそうです。

いま世界中がこの祈りの言葉突きつけられたようです。


なぜこんな思いをするのか、運命を受け入れることの
永遠の問のひとつの答えのような気もします。