昨日の日曜日。
隣の街に住む天体写真仲間の「たまご屋さん」が、
RC250の光軸修正に来られました。

RC=リッチークレチアンは優れた光学系ですが、

光軸がいったん狂うと、修正するのに苦労します。

副鏡だけズレているのであれば、あっという間に修正できるのですが

主鏡がズレていると難易度はかなり高くなります。

案の定、たまご屋さんが持ってきた筒も主鏡がズレていました。

こんなとき手早く主鏡の向きを合わせる方法があります。

 

鏡筒を水平に置き、2~3m離れて、筒先を覗き込みます。

このとき、主鏡に映る副鏡が真ん中に見えれば、主鏡はだいたい正しい方向を向いています。

ズレていた時は、主鏡の調整ネジで、副鏡が真ん中に映るように調整します。

 

接眼部から覗いて主鏡がズレているかどうかは、主鏡と筒内部の写り具合でわかりますが

筒の内径に比較して主鏡が大きい場合はわかりにくいので、前記のように筒先から覗き込む方法が有効になります。

 

主鏡の向きを大抵合わせたら、副鏡を調整します。

ここでやっとタカハシセンタリングスコープを接眼部に装着。

副鏡の真んなかにセンタリングマークが入っても、スパイダーと副鏡ホルダーと副鏡の中心の位置がズレて見えた

場合は、主鏡を微調整し、副鏡を再び微調整します。



これを数回繰り返し、副鏡ホルダーとスパイダー、副鏡の中のセンタリングマークが

それぞれ真ん中に来るように追い込んでいきます。

なかなか根気が要る作業です。

RC250の光軸を完全に合わせるために、1時間20分ほどかかりました。

今回はたまご屋さんに覗いてもらいながら私が調整しましたので、比較的短時間でできましたが、

一人でやったら2時間以上かかっていたかもしれません。

 




調整が終わってからは、楽しく天体写真談義しました。

彼も私も、2~3年以上ブランクがあって、再開したクチなので話が合います。