PixinsightのBXTフィルタを使っていますが、
自分のカメラでの画像2600万画素では、1回に4分ほどかかります。
パラメータを変えて再試行となると8分。
この時間を何とかできないものかと、PCのCPUとマザボを取り替えました。
第9世代i7から第14世代i7へと組み替えて、性能はかなり上がりましたが、
期待していたBXT処理は240秒が150秒と、経過時間が5/8と、思ったほどではありませんでした。
グラフィックボードの交換はそれなりに効果があるとの報告があちこちのSNSにあがっていましたので、NVIDIAの2070super(3060とほぼ同等)
を装着してみると、115秒に。当初の1/2の時間で処理できるようになりました。
さて、ここからが本題です。
「BXTフィルタをMac上で走らせると、2600万画素の画像でも20秒ほどで処理できる」
との話を聞きました。
確かにWindowsは重たいですが、Macの方が10倍~15倍も処理速度が速いなんておかしな話です。
ひょっとして、Macが早いのではなくて、Windows上で何かの制限がかかり遅くなってしまうのではないかなと思うのは自明の理ですよね。
調べてみると、NVIDIAのグラボを装着しているマシンに限って、その制限を外す方法があるとのこと。
しかも多くの方がやってらっしゃいます。
Enabling GPU NVidia acceleration for PixInsight (windows) - astronajar
↑私はここを参考にしました。
STEP BY STEP! SPEED UP Starnet & Other AI Tools in PIXINSIGHT, 2023 edition (youtube.com)
↑
Youtubeでの解説。Step by Stepで表示されますので分かり易いです。
PIのシステム(BINファイル)をいじったり、Windowsのシステムもちょっとだけいじったりするので、神経を使う部分もありますが、30分もあればできちゃいます。
そして、BXTフィルタを稼働させてみると、なんと11秒で処理終了。
同じシステムで比較すれば、115秒かかっていた処理が11秒で完了なので処理速度が10倍になったことに。
CPU取り替える前に比べたら240秒→11秒なので20倍以上速くなったことになります。
デメリットとしては、PIのバージョンアップや、Windowsのパッチが入ったりすると
最初からやり直さなければならないそうなので、手間がかかるということ
システムをいじるので、最悪システムに支障をきたすコトも考えられます。
ある程度知識・経験がある人向きであるということでしょうか。