タイトルが、北斗神拳奥義みたいになっちゃいましたが、
先日補正レンズを譲っていただいて復活したε160の結露防止装置を作ってみました。
以前は副鏡にヒーターを巻きつけていたのですが、それなりの不具合が出て、今回別の方法を考えようという結論に至りました。
 
不具合というのは、
1..副鏡スパイターの1本に電源コードを添わせるため、明るい星像の光条に影響が出る。
2.ヒーターの熱で、陽炎減少が起こり、像が微妙に悪化する。
3.レデューサーにヒーターをつける適当な方法が無い。
 
というものでした。
ネットで、反射望遠鏡で撮影されている先輩諸兄の決蝋防止策を色々調べると、乾燥空気を送る方法で良い結果をだしていらっしゃいます。
 
なるほど、反射望遠鏡は星に向けたバケツみたいなものですから、バケツの中を乾燥した空気で満たしてやれば、
温度が下がっても主鏡、副鏡、補正レンズ等も結露しないわけです。
 
冷却CCDの受光面が結露しないのは、チャンバー内の空気が乾燥剤や窒素充填により乾燥しているからな
のですよね。うーん、この方法がいいかも!!と膝を叩き、僕も作ってみようと思い立ちました。
しかし、これが簡単な様でなかなか難しかったです。
 
まず、DIYショップで、金魚ぶくぶくポンプを買いました。ネットで調べたところでは、1分に1リッター以上の空気を
送れば大丈夫、とありましたので、
1.送風様のポンプ---僕は使用する環境が主に観測室なので、100V電源でもいいかと思い、これを購入。
2.乾燥剤を入れるガラス瓶
3.送風様のビニールパイプ
4.ジョイントなど
5.乾燥剤(シリカゲル)----これはDIY店で見つけることができず、アマゾンで発見。
以上のものを買い込みました。
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理屈としては、
ぶくぶくポンプからガラス瓶に空気を送り、
ガラス瓶の中の乾燥剤(シリカゲル)により乾燥した空気が押し出され、望遠鏡へ。
望遠鏡の中が乾燥した空気で満たされて結露しない。
というものです。
 
工作用のドリルでガラス瓶の蓋に穴を二つ開け、
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こんな感じ
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空けた穴にニップルを通し、ガムテープをパッキン代わりに使い、気密性を保つようにします。
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チューブにシリカゲルの粒が入らないように、金魚用品の丸ストーンを装着。
 
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最初に買った、100V電源の小さなポンプは、負荷がかかるとまるでダメだったので、ちょっと値が張りましたが、パナソニックのロータリー式ぶくぶくポンプを購入。
ホームセンターで4200円でした。今回の部品の中ではこれが一番高かったです。これで装置としては出来上がりました。 
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 アマゾンでシリカゲルを購入。送料無料でした。確かお値段は600円くらいだったような。
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瓶にシリカゲルを注入。これで、あとは望遠鏡に繋ぐだけです。
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イプシロンのネジの鏡筒の先端のネジを一つ外し、その穴にチューブの先端を入れます。  これで完成です。 
 
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さて、ちゃんと威力を発揮するか、今夜当たり試験してみようと思います。