運術・・・陰陽転化・陰陽対応・・・

老子・・・

第39章

 

数誉を致すは誉れなし

琭琭として玉の如きを欲せず

落落として石のごとし

 

誉れあるもの(富貴美)を多く持つもことは誉れではない。

輝く玉のような誉れのあるものを願ってはならない。

粗粗しい石のごとき誉れなきもの(貧賤醜)を願うがよい。

 

親に与えられた富貴美の良さは子どもたちは理解できない。

与えられたものは本当の意味での喜びではない。

貧賤醜を自らの手で富貴美に変えた時に真の喜びが訪れる。

 

自ら手にしたものは、たとえ些細なことでも心豊かなものである。

 

人物の下りある・・・41章

 

 明道は昧(くら)きが若し

 進道は退くが若し

 夷道は類しきが若し

 上徳は俗なるが若し

 大白は辱(じゅく)せるが若し

 広徳は足るざるが若し

 建徳は偸(とう)なるが若し

 質真は渝(ゆ)なるが若し

 大方は遇無し

 大音は声希(な)し

 大象は形無し

 

道は隠れて名無し

夫れただ道は善く貸し且つ成す。

 

精神が病んだひとは・・・

 道理にかなった明るい道が、自分御陥れる闇の道にみえ

 幸福に素直に進めばよいものを、じぶんから退く

 平安で穏やかな日々なのに、わざと苦しい道へ進み

 素適な言葉もしぐさも、疑い

 名誉あることすら、屈辱に感じ

 心広い志も、不十分だといい

 よき徳も、その場限りの絵空事と言い張り

 飾り気のない真実な徳も、どうせすぐに変わるじゃないかと疑心

 大きな志の四角隅っこは大きすぎてみえないから、四角にみえないと、文句を言い。

 最高であるのに未完成だと物言い

 真実の音は耳に入らないので、聞こえない

 真実の形は目に入らないので、無いものと思う

 

道は言葉で十分に言い表すことができない。

だから精神が病んでいる人には道は隠されたものである

 

道は万物に力を貸して願望をかなえてくれる

だから道を学び実行し、練磨すれば「道とは何か、我とは何か」を知ることができる。

 

老子は騙されたつもりで 10日でも20日でも実行してくれればわかるのに…

 

道を守る人は、どんなに愚かなことをしていても、良いほうに良いようになっていく。

「道は善く貸し且つ成す」 皆様にもその恩恵は自らが思い出すだけですね。

 

    運術星の種 実千夜