月は東に日は西に

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アラフィフ兼業主婦、2世帯同居のぐちと葛藤、未就学児から思春期までの子育てあれこれ、日々のいろいろ

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2020年春、コロナ自粛を機に子どもが心身のバランスを崩したことを

振り返りながら記しています。

子どものプライバシー保護のため、実際とは変更している部分があります。

 

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うちから一番近い警察は、交番じゃなくて警察署。

入口に立っている警察官の方に、用事があることを告げて

奥の事務所のようなスペースへ。

 

そこに夜勤の警察官の方々が5~6人。

無線のようなもので話している方もいました。

 

わたしに気がつくと、ひとりの警察官が出てきてくれて

「どうしました?」と。

 

中学生の子どもがいなくなってしまって、

しばらく探したけれど見つからないこと。

 

コロナ自粛で心身のバランスを崩して、リストカットをしていること。

それを指摘したら、ふらっといなくなったこと。

 

奥にいた数人の警察官の方々が

「リストカットをしている」という言葉を聞いて

立ち上がるのが分かりました。

 

★事情聴取★

 

最初に事情を聞いてくれた警察官の方からは

ずーーーーっと聞かれました。

メモを取りながら、今思えばあれが「聴取」ってやつなのな。

 

住所、電話番号、職業、家族構成、

(子どもの誕生日ごっちゃになるし、義母の年齢思い出せないし)

子どもの身長、体重、髪型、服装。

(あれ?長ズボンだったかな、半ズボンだったかな)

 

そういえば若いころ住んでいたアパートのそばで変質者に会った時も

通報しようとしたら、わたしの個人情報ばっかり聞かれてイヤになったことあったなあ。

 

しかし今回は背に腹は変えられません。

聞かれたことには全部答えました。

 

どんなきっかけで出ていったのか。

リストカットをしたのはいつどこで。

どうして。

なんで心身のバランスが崩れたの。

 

とっさにしっかり言葉で答えるのは難しかったです。

 

部活の大会がなくなったから?

学校が休校になったから?

修学旅行がなくなったから?

オンライン授業がかったるいから?

 

理由は1つじゃなくて、いろんなことが混ざり合って

まっくろいお化けみたいなのが心に住んじゃったんじゃないかと思うけど。

 

オンライン授業の大変さについてはもう

「勉強についていけないって悩んでいた」とか、かなり要約して答えてしまった部分もありました。

 

★友達の家★

 

「友達の家に心当たりはないですか」

とも聞かれたのですが

今どきの子どもたちって、家に遊びに来るときはおやつを手土産に持ってきてくれたり

必ず事前に約束してるし、きちっとしてる。

 

ピンポーン、あーそーぼ

なんて、小学校の低学年くらいまでかも。

幸か不幸か、こんな時間にふらっと遊びに行けるお宅はない。

 

★写真★

 

奥から別の警察官の方に、「お子さんの写真は持っていますか?」と聞かれました。

 

すでに無線で、市内のパトロールに子どもの年齢と特徴を伝えて

探してもらっていること。

写真があればそれも手配すること。

「念のためコンビニなどの中も見回ります」と言ってくれました。

 

わたしがスマホの画面を見せると、それをデジカメで撮影して、

また奥へ。

 

探してもらえる。

ありがたい。

来てよかった。

 

そしてまた奥から、別の警察官の方に「お子さんの靴はありますか?」と聞かれました。

靴!?

 

★警察犬★

 

「靴…靴は履いていったと思いますが」

と質問の意味がよく分からないでいるわたし。

 

「お子さんがふだん履いている靴で、予備の靴とか、お家にありますか」

「あります」

 

子どもの捜索に、警察犬を手配できるかもしれないということでした。

 

「ただ、今現在は別の仕事に出ていて、すぐに連れ戻せるとは限りません。

もしも警察犬を手配できたら、お子さんのにおいがついている靴が必要だから、家から持ってきてほしい」

 

と。

 

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2020年春、コロナ自粛を機に子どもが心身のバランスを崩したことを

振り返りながら記しています。

子どものプライバシー保護のため、実際とは変更している部分があります。

 

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児童生徒の自殺が増えているというニュースがありました。

本当に胸が痛みます。

つらいときに、意外と今の子どもたちって逃げ場所がない。

 

子どもがリストカットしていることを問い詰めてしまって、

(いえ、本当にやんわりと、気がついているよと匂わせただけだったのですが)

 

家をふらっと出て行ったうちの中学生。

出て行ったことに気がつくのに、5~10分くらいのタイムロスがありました。

(話をしようとしたら押しのけられて、ちょっとショックでぼーっとしてしまったのです)

 

下の子どもたちには、テレビを見て待っているように言い聞かせて

わたしは近所をぐるぐる探して。

 

財布もスマホも、交通系のICカードも家にあるけど

念のため近くのコンビニ、ファストフード、DVDのレンタルショップとかものぞいて。

 

パパにはとりあえず駅の方向へ自転車で向かってもらいました。

正直、線路への飛び込みが頭をよぎりました。

 

最初の自粛期間中で

お店は閉まっているところが多いし

人通りも少ない。

 

いや、だからこそ

こんな時間に中学生がふらふらしているなんて目立つはず。

でも、見つかりませんでした。

 

きっかけがリストカットという状況だったので

このまま手をこまねいているよりも

早めに警察へ相談したほうがいいんじゃないか。

 

でもパパは最初、「警察に行ってどうなるんだ」と言ってて

それはもちろん、わたしも経験がないし、分からない。

家出人は探してくれないって、聞いたことがあるような気もするし。

 

でも、何かあってからじゃ遅い。

家の近所を自転車でぐるぐる回って、何度かパパと行き会って。

また別々の方向に分かれて探して。

 

いなくなってから1時間。

23時まで探して見つからなったら、警察へ行こうと決めました。

 

手首の傷に気がつかないふりをしていればよかったんだろうか。

もしも、このまま2度と子どもに会えなかったらどうしよう。

ふらっと、命を絶ってしまったらどうしよう。

 

どうしてもそう考えてしまって、怖かった。

あの1時間とちょっと。

 

結局23時になっても子どもは見つからず。

警察へ行くことにしました。

 

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2020年春、コロナ自粛を機に子どもが心身のバランスを崩したことを

振り返りながら記しています。

子どものプライバシー保護のため、実際とは変更している部分があります。

 

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学校から子どもがリストカットをしていると連絡があったとき
 

「非常に興奮しやすく、デリケートになっている。

お母さんには知られたくないと話しているので

しばらくは知らないふりをして」
 

と言われていたのだけれど。

 

SNSで母親と同じくらいの年齢・性別の相手に相談していると知った

わたしは、知らないふりをすることができなかった。(←ものすごく反省)

 

「話をした方がいいと思うんだけれど」

と夜、自分の部屋にいる子どもに真正面から切り込んだ。

子どもは「話すことなんてないけど」と。

 

「LINE見たよ」

 

その言葉の意味を子どもが理解するまで、

少し間があった。

 

生きづらさを感じていること、リストカットをしていること。

それをLINEで見知らぬ相手に打ち明けたこと。

それを母親が読んだこと。

 

子どもは無言で立ち上がって、わたしを押しのけて部屋を出て行った。

話なんて、ムリなのか。

 

わたしは少し部屋に残って、それからリビングへ戻った。

ところが。子どもの姿がない。

 

あっ。と思った。

 

夫に確認すると、少し前にふらっと出ていったと。

「どこに行くー?」と声をかけたけれど返事はなかったと。

 

わたしと子どものやり取りを知らなかった夫は

すぐそこの自販機かコンビニにでも行ったのかと思ったらしい。

 

夜の10時。

確認してみると、普段外出のときに使うショルダーも、スマホも、財布も、家にあった。

 

身ひとつでふらっと。

それがかえって怖かった。