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食事の様子を見ると、
ハルちゃんは結構な偏食でした。
「ひとくち食べてみる?」
焼きあがった野菜をママが促しますが、
ハルちゃんは首を左右に振り、口を開けません。
「野菜食べないのよねー。」
あっさりとあきらめたママがくれたウインナをかじるハルちゃん。ザ・肉食幼児
え、それで終わり?
いやいや、
なんでそんなに甘やかすの?
私が違和感を覚えたのは、彼女の言い方でした。
「〜する?」
「〜してみる?」
彼女はいつも、子どもの意向を尋ねるのです。そういえばご主人に対しても同じ…
「〜しようか」
「〜しようね」
「〜しなさい」
そうした言葉を彼女は使いません。
これらは、
子どもを親の意向に沿ってコントロールする言葉。
こうした言葉で育てられた私には、
彼女が子どもを甘やかしているように映ったのです。
ちゃんとしつけないと
甘ったれたわがままな子になっちゃうんじゃないの…?スポイルされちゃう
しかし、十余年経った頃。
私の心配は杞憂だったことを知るのです。
次に会った時、
ハルちゃんは超難関校の生徒でした。
母譲りの自然体、父譲りのマイペース。
「やりたいことがたくさんあって、毎日すごく楽しいです!」
ハルちゃんは、
受験で燃えつきることなく、
やりたいことはなんでもチャレンジする、
積極性にあふれた伸びやかな中学生に成長していたのです。
自分の可能性にリミットをかけない。
他人の評価を気にしない。
自己肯定感とはこういうことか…。
もちろん知力や外向性など
子どもの素質や性格も影響しているでしょうが、
高い自己肯定感を備え
我が子にも確固とした境界線を引く彼女に、子どもは独立した人格
親の意思を押し付けられることなく
自分の気持ちを尊重され
穏やかに見守られ
安心感に包まれて育った子ども時代が
生来の資質を最大限に発揮させたのだと、
私には思えるのです。きょうだいたちも同様でした
偏食は相変わらずみたい「野菜食べないのよねー」