2019年1月:

1月から始まった、3度目の抗癌剤<イリノテカン>での治療も何度目かになったとき、

 

私は治療をはじめた当初は、左腕に点滴を打っていたのだけれど、1年くらいして少しづつ点滴が入らなくなり、右腕に点滴を打つようになっていた。

 

外来治療センターで点滴を打っていた時のこと、看護師さんに「もしも、右腕も点滴が入らなくなったら、どうしたらいいんですか?」と聞いてみた。

 

 

すると看護師さんは「どうするかなあ・・・まだ、足があるから大丈夫じゃないかなあ?」と言いました。

 

足なんて痛いのでは?と思い、「え?え?」と聞き返す私に、ハハハ! と笑う、看護師さん。

(なんだ冗談か。。)

 

外来治療センターは平和だった。みんなが<がん>なんだけれど、グーッグーッいびきをかいて寝ている人もいるし、持ってきたお弁当を食べてる人もいる。

 

ラジオを聞いてる人、看護師さんをつかまえて、笑い話をしている人、色々な人がいるけれど、でもみんな笑っている。

 

 

点滴棒につながれているので、いつもよりもトイレに時間がかかってしまい、出てきた私に、嫌な顔もせず「ゆっくりどうぞ」といってくれるやさしい年配の男性。

 

私は少しホッとした。治療の日は体調を整えていくようにきをつけるのだけれど、それでも気分がよくない日もある。

抗癌剤を打つので緊張もある。(その後、具合が悪くなるってわかっているわけだから)

 

でも、治療をつづける間に、やさしい人や親切な人にたくさん出会えて、そして親切にしていただいて、素直に嬉しいし、胸があたたかくなれた。

 

うれしい思い出ができて良かった。。そんなふうに思って治療に通っていた。

 

 

今日も読んでいただいてありがとうございました。