先週はイタリアの選挙結果が欧州債務危機の再燃の懸念を強め、急激な円高、株安が進みました。
日本ではＴＰＰや日銀総裁選びで進展があったものの、為替や株価は１か月分ぐらい逆戻りしてしまいました。
２０１２年度補正予算が参院を通過し、アベノミクスの財政政策が動き出しますが、それによって企業が利益を上げ、賃金に反映させるにはまだ時間がかかります。
しかし、石油や小麦の輸入価格の上昇、電気代の値上げにより物価は上昇し始めています。
個人消費の伸びが止まり、今年の賃上げを見送らざるを得ない状況に追い込まれる企業が急増することでしょう。
自民が少しくらい後押しをしたところでどうにもなりません。
「今年の春闘は面白いかも♪ 」で書いたようなことが起きる可能性はなくなったようです。
「安倍政権の正念場！？ 」で書いたようにＧ２０で麻生さんが欧州に対して失業率の減少につながるようなお土産を持って行っていればもう少し違う結果になったかも知れません。
次期日銀総裁はこの流れを変えることができるでしょうか？