小さい頃、隣の家のあっこちゃんと「落とし穴」を作るのにハマったことがある。

あっこちゃんは2歳年上で、あっこちゃんには、私より年下の弟の「たあちゃん」がいる。たあちゃんはよく私たちの遊びに入ってきた。

ある日、あっこちゃんとたあちゃんと私の3人で、土に穴を掘って新聞紙で穴を覆い、薄く土をかけて、大きな落とし穴をやっと完成させた。穴を掘る作業とか、新聞紙を土でそっと慎重に覆う作業とか、なかなか大変で時間がかかったので、完成させたときには薄暗くなっていた。

疲れたけれども、達成感に満たされていた時、トイレに家に帰ったたあちゃんが走って戻ってきて、見事に落とし穴に落ちた!

自分で作った落とし穴に自ら落ちるのほどバカなことはない!と、幼稚園児だった私は思っていたが、そんなことが実際に目の前で起こってしまって、ビックリと、ガッカリと、「落ちる瞬間ってやっぱりおもしろい」(笑)など、いろいろな感情が湧いた。

たあちゃんは大泣きして家に帰り、私とあっこちゃんは、あっこちゃんとたあちゃんの母親である「隣のおばさん」に「なんであんたたちは落とし穴なんて作ったの!! たあちゃんに何かあったらどうするの!!」とめちゃくちゃ叱られたのだが、私は「たあちゃんだって一緒に作っていたのに」と理不尽な思いでいっぱいだった。

…なんでこんなこと思い出したんだろう(笑)。



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