そんなに急いでどこ行くの?


ものすごいスピードで歩いている人に、

くねくねと追い越しを続ける車に、

そして時々、自分にも。



小さいころ夢中で読んだ小説は「モモ」でした。

知っていますか?

「人間は時間を無駄に使いすぎている。

 寝る時間、おしゃべりする時間、物思いにふける時間。

 そのような無駄な時間をなくし、余った時間を貯金(貯時間?)するべきです。」

言葉巧みに人々から時間を奪い取る灰色の男達と、

そんな時間泥棒から、奪われた時間を取り戻そうと戦う女の子、モモのお話。



説明すると長くなってしまうので、気になったら読んでみて下さいね。



今思えば、「時間」というものの存在を知ったのはその本と出合ったからかもしれません。

何かをするための時間というものはとても大切ですが、

ただ、時間がそこにあるというだけでもとても嬉しい事なのではないかと思える今。

今日何もしなかった・・・。

ではなく、

何もしない一日を過ごすことが出来た。

です。

もちろんそれが何日も続いたら、何の喜びも感じませんけどね。



時間に追いかけられたり、時間に振り回されたりするのではなく、

きちんと時間を使えるようになりたいなと思います。


私にしかない、私だけの時間。

あなたにしかない、あなただけの時間。