皆さん、こんにちは。

本日は、特殊な変剋律の型をお伝えいたします。

 

A. 変剋律瑠型(へんこくりつるけい)

条件: 地支一気格に初旬から変剋律が回る型

 

例) 甲 戊 庚

    戌 戌 戌→土質地支一気格

 

(大運) 初旬 己亥(異常干支)

      2旬 庚子(異常干支)

      3旬 辛丑

      4旬 壬寅

 

※上記は申酉天中殺の男性の命式で、初旬から変剋律が回っています。

 

・表面に現れない場所、つまり内臓が奇形になります。

・本人は気が付きませんが、その奇形の個所が弱点となり、病気を生み出します。

・命には関わりませんが、奇形に関わる病状が普通より重くなります。

・奇形そのものには一生気が付かずに過ごすことも多くあります。

 

例) 戊 庚 壬

   辰 辰 辰→地支一気格(こちらも土質の一気格)

 

(大運) 初旬 辛巳(異常干支)

      2旬  壬午(異常干支)

      3旬  癸未

      4旬  甲申

 

※上記も戌亥天中殺の男性の命式で、初旬から変剋律が回っています。

あくまでも見つけ方の例題ですが、上記の場合は日干に「戊」の土質があって、地支も全て土質ですから、土質に偏った命式です。

土質(中央)は脾臓を表しますから、胃腸などの奇形ということになり、胃腸関連の病気に注意が必要になります。

 

例えば、木質に偏っていたら木質(東方疾患)は肝臓ですから、肝臓の奇形ということで肝臓から発する病気に注意が必要になります。

 

水質に偏っていれば、水質(北方疾患)は腎臓ですから、腎臓の奇形ということで腎臓から発する病気に注意が必要です。冷えにも注意が必要です。

 

火質に偏っていれば、火質(南方疾患)は心臓ですから、心臓や小腸なども含め、それらから発する病気に注意が必要になります。

 

金質の場合は、金質(西方疾患)は肺臓ですから、肺と大腸も含め、それらから発する病気に注意が必要になります。

 

次回は、特殊な変剋律の続き、『変剋律威型(へんこくりついけい)』についてお伝えいたします。