皆さん、こんにちは。

本日は、『相互天中殺』、その他についてお伝えいたします。

 

⑧相互天中殺

この天中殺は『互換天中殺』の変形バージョンで、個人対個人、または複数の人間の間で成立する天中殺現象です。

 

例)

   日 月 年

    柱 柱 柱

    丁 〇 〇

戌    〇 〇

→この天中殺範囲が相手の日干支にある

 

     日 月 年

      柱 柱 柱

      辛  〇 〇

寅       〇 〇

→この天中殺範囲が相手の日干支にある

 

※上記のように、お互いの天中殺範囲のどちらかの支が、相手の日干支にある状態を指します。

 

この2人は、お互いに相手の天中殺を自分の日支に持っていますから、お互いのエネルギーが不自然な融合状態になっているということです。

これは物事の考え方や捉え方、また、人生観や価値観が全く別である、ということに他なりません。

 

つまり、異文化を持った人間同士の出会いのようなものなのです。

相性は決して良いとは言えませんが、お互いが協力し合ったり、助け合ったりする間柄として人生を共に歩んで行けます。

 

天中殺は人生の深呼吸のようなもので、相互天中殺の所有者同士は、お互いの深呼吸のサイクルが正反対であるということができ、自転車のペダルのように逆を向いていながら、一つの仕事を成し遂げるような協力関係ができます。

この間柄は少々の対立があったとしても修復が可能です。

 

また、相互天中殺は職場の人間関係にとってプラスであり、共同事業などをするのに良いとされています。

 

夫婦の間の相互天中殺はあまり良いとは言えず、子育てに欠陥が出やすくなります。

父親と母親が正反対のエネルギーを持っているということで、知らず知らずのうちに子供の心に不安を与えてしまい、精神的に不安定で落ち着きがない子に育ちやすいのです。

つまり、いつも両親の顔色を窺い、親に気を遣う子になりやすいということになります。

 

このことから、相互天中殺は異質のもの同士の共同体であり、2人の場合は完全な組み合わせとなりますが、そこにもう一人加わることで破綻しやすいと関係と言えます。

言い換えれば、相互天中殺は偶数の関係で物事が成就し、奇数の関係で破綻すると言えます。

 

この他にも、『全天中殺』というものがあり、命式の年干支に『生年天中殺』、月干支に『生月天中殺』、日干支には『日座天中殺』(日干支が甲戌または乙亥)があれば、これを『全天中殺』と言います。

全天中殺の人は、運命も命も人(天)に預ける方が良いと言われています。その方が辛くなく運気が上がるとされています。自ら事を始めるのは却って良くないですので、受け身で天に身をゆだねるようにすると良いでしょう。

 

あともう一つ、日干支が「甲辰」か「乙巳」があると『日居天中殺』となります。

日居天中殺の人は、一つの事に夢中になれば、他のことは忘れたようになり、そのために物事の最終段階で問題が出やすくなります。

親の職業を受け継がない方が良く、結婚は年齢差(できれば10歳以上年の差がある)のある結婚とか、あるいは外国人との結婚、子供を持たない夫婦生活などが良いと言われています。(=日座天中殺と同じ)

 

次回は、後天運天中殺の中の『年運天中殺』についてをピックアップする予定です。