石丸伸二氏が165万票も獲得しました。小池さんの半分より多い票です。現在の議会制(間接)民主義では、知事(国の場合は政府)がなにかをしようとしても、議会(国の場合は衆参国会)が可決しなければ、なにも動きません。小池さんの場合は、そのため、自身の議員会派=都民ファーストの会を結成し、これを都議の与党としたうえで、議会運営してきました。当初は自民が大変立腹し、反発し、離反していました。でも、現在では、都民ファーストの会、公明党、自民党が小池さんを支持していて、議会がすみやかに運営されています。

 一方、石丸伸二氏は議員会派を持たず、一匹オオカミです。でも、SNSやらU-tubeなどで、若者の個人からの支持があって、2位でした。若者の票では1位だったそうです。もしも、石丸伸二氏が当選していたら、議会が一歩も動かず、公約の政策がなにも実現できないことは明白でした。にも拘わらず、160万票も入るとは、驚きです。議会制民主主義が若い人に理解されていないことは明白です。

 ネットを使えば、直接民主主義(議会を無くして、全てを直接民主主義で決定)を実現できるかも知れません。地方自治法などは法律で規定されているので、地方自治を直接民主主義にするためには、まず、国会での立法が必要です。そのためには、一旦は議員会派(直接民主主義党?)を結成し、それが与党となってから、実現することになります。

 ものには順序があります。