アカデミックポスト(大学助手、講師、助教、助教授・准教授、教授)では履歴書だけでなく、所謂CV(curriculum vitae カリキュラム・ビタエ=分厚い冊子)を書類審査用に提出し、(日本も)世界的に、履歴書、Cvに加えて、国際学術論文(英文または欧文、査読付き、IFや、サイテーションインデックスなど)のリストと過去5年の論文数と、全別刷と、学位記の写しが要求されます。理系では、日本語の論文はIF(インパクトファクター=0.000:つまり、日本人しか読まない=人類の学問でないので、無価値)なので、記載しません。実際、私がアカデミックポストの受け入れ審査側だったとき、日本語の日本の学会の論文を記載し、別刷を添付してくる人は落としてました。

 私自身の経歴では、(履歴書に書けないものを含む)仕事は、学生・院生での家庭講師、予備校講師(物理学、数学で、ここまでは履歴書には書けない)、大学非常勤講師(KO大)、日本学術振興会の奨励研究員(月収30数万円)、同特別研究員(日本初のポスドク、月収30数万円+科研費)を経て、某私立大の助手に着任しました。時に、30歳。初めて、共済年金加入です。その後、論文を稼ぎ、講師(自分の研究室ではないが、助手や技術員を部下に持つ地位)に昇進し、36歳で結婚し、子供が4歳、私が40歳で、過去5年の論文数が10報を越え、全論文数が30報を越えたとき、自分の研究室を持てる職の他大学の助教授+修士指導資格(M○合マルゴウ)に就任しました。同大学で、博士指導補助資格(D合)資格後、教授資格を得て、その後、最高位のD○合教授資格を得て、専攻長などを経て、コロナ直前に早期退職(定年退職=65才退職に比べ、退職金500万円損かつ名誉教授の称号が得られない、などの大損でしたが)しました。

 大学で、研究室を持つと、転職はほぼ無理です。なぜなら、学生、院生が研究室にいて、移転すると、学生達が路頭に迷うことになります。つまり、自分の研究室を持つと、転職はほぼほぼ不可能となります。