女子顔面黒皮症っていう皮膚科の病気があります。

 

戦前・戦後位の時期は粗悪な化粧品も多くて、

一般的な湿疹のようなかぶれ症状ではなくて、

皮膚が黒くなってくる場合がありました。

 

化粧品の質が良くなってきて、減ってはいるのですが、

時々学会報告や論文報告が見られます。

 

最近でも日本美容皮膚科学会雑誌に

 

「化粧品の連続塗布試験が診断に有用であった女子顔面黒皮症の一例」

という論文が掲載されました。

 

56歳の女性で受診の一年ほど前から顔に色素が出てきて、

通常の治療で軽快しないため順天堂大学浦安病院皮膚科を受診されました、

 

肝斑と誤診されることもある 暗い色調の色素斑が見られます。

化粧品かぶれによる女子顔面黒皮症を疑って、

使用している化粧品のパッチテストをしたところ

全品陰性!!

実際にはここで反応が見られることも多いのですが。

 

そこで、使用頻度の高い日焼け止めと美容液を

右と左の手背にそれぞれ 毎日2回連続塗布をしたところ

日焼け止めを塗布した側に赤みや湿疹が現れたため、

それが原因と判断できました。

 

日焼け止めを中止して半年後

だいぶ綺麗になりました。

 

パッチテストは48時間密着させて反応を見ますが、

それで反応がないわけですから、普通の化粧品かぶれとは違いますし、

使用している当人もわかりにくいのは当然です。

 

何度も話題にさせて頂くように、最近はスキンケア用品のトラブルが

激増しています。

大体が、乾燥やかゆみ・湿疹といった症状があり、

ご本人も、医師もスキンケアトラブルと判断がしやすいです。

 

そして今までは、

しみくすみに関しては、

この論文のような典型的な黒皮症ならともかく、

軽度のシミやくすみを 化粧品やスキンケア用品が原因とは

疑うことはありませんでした。

 

しかし

軽度の黒皮症だってあるはずです。

最近では

グリーンハートくすみが顔面に強い方、

グリーンハート首や腕に比べて顔面の色素が濃い方、

グリーンハート今までに合わない化粧品の経験のある方

などはスキンケア用品・化粧品の見直しを提案しています。

 

実際、肌色が変わってくるのです音符

そして、当院では

スキンケア用品は、科学的な成分フリーの 

オリジナルの愛星ローションと星夢クリームだけで様子を見てもらいます。

 

できる限り洗顔もお湯、日焼け止めクリームも中止してもらいます。

メイクアップはポイントメークとお粉だけに。

 

変化がわかりやすいからです。

そして、殆ど例外なく 皆様の皮膚の状態が改善されます。

生き返る感じです。

くすみが改善します。

 

その後・・やはり使いたいお品がある方には

 

一度皮膚への刺激をフリーにし、本来の状態に戻してからなら、

どうしても使いたいものを一品ずつ使用することを指導致してます。

合うか合わないか、自分でも判断ができますよね。

ただ、意外にまた通常のものを取り入れたら、やはり調子が悪い

と言われる方も多いです。

 

現代はとっても豊かな時代です。

スキンケア用品もメイクアップ用品も目が眩むようなラインアップです。

 

うっとりする美しい装いの製品は女子にはたまらないい魅力です。

 

でも、皆様の本来のベースの皮膚はもっと美しい輝きを持っています。

 

その上でできてしまった「しみ」は現代機器のレーザーやトレチノイン外用

などで治療ができます。

 

ベース肌が本来の状態であれば、治療効果も上々ですウインク

 

くすみが気になる方は一度 スキンケアの見直し・・おすすめです。

 

代用品が必要なら、ぜひ当院にご相談くださいませねニコニコ