2024年4月から発売されています。
最初は覚王山のフランテで発見・そして今は旬楽膳でも。
A2の意味は
牛乳たんぱくの80%を占めるカゼインのβカゼインのタイプです。
A1(A1A1/A1A2)とA2(A2A2)の2種類があり、
現在、日本の乳牛のほとんどが、「A1A1」もしくは「A1A2」の遺伝子で、
「A2A2」の遺伝子を持つ乳牛は全体の約3割ほどだそう。
諸説ありますが、A1の遺伝子は、人間が牛乳をたくさん出す牛を作り出すため、
品種改良を重ねたことで、カゼインの遺伝子の一つが変わってしまったことが原因と研究結果で分かっています。
そして、人間の母乳も「A2A2」なので、人乳に近い牛乳でもあります。
カゼインはそもそも 分解されにくいアミノ酸配列をしており、未消化のまま腸に入ると、
腸の粘膜に傷をつけ、炎症を起こします。
この腸の炎症が、繰り返し起こると、次第に腸の粘膜の目が粗くなり、
リーキーガット症候群(腸管壁浸漏症候群)になってしまいます。
健康を気にする人の間では
牛乳のカゼインが問題視されています。
A2タイプの牛乳が海外では流通しているという情報は得ていましたが、
まさか日本で普通に入手できるとは思っていなかったので、見つけた時は
こ踊り状態でした
ただ、カゼインにはα・β・γの3種類があります。
A2ミルクはβカゼインの種類であり、αとγは同じなので、
全てが解決されるわけではないと思います。
ただ、実際、牛乳で胃腸障害をきたす方にも適しているようなので、
日本人に多い乳糖不耐症・ラクターゼという酵素が不足して起こる胃腸障害に
A1カゼインの不適応が混じっている可能性があるかも・・ですね。
さて、最後に皆様は
ホエイプロテインには馴染みがあるのでは?
このホエイプロテインも牛乳由来のタンパク質です。
そしてこれは牛乳たんぱくの20%を占めています。
ホエイの方は消化吸収が素早くできて、カゼインのようなクセがありません。
ですから、サプリメントとして幅広く応用されています。
良質なタンパク質を摂るためにはいわゆる ”プロテイン”は優れものです。
牛乳が苦手な方でも取り入れが可能です。(胃腸障害が少ない)
プロテインは人間に技術で安心して摂取できますが、
それでも、手を加えていない自然な形での 哺乳類の”乳”は生まれたての赤ちゃんでも消化して成長できる
それは素晴らしく優しい飲み物です。
牛乳は母乳とは違いますので、人間の赤ちゃんを育てる事は出来ませんが、
胃腸障害さえ起こさなければ、老若男女 全ての方を慈しむ飲み物ですね。