8月30日から完全リニューアルする、
「(動画で学ぶ)星読み講座」を開講するにあたり、
A4縦書きの文章を整えています(合計50ページほど)。
今日はその「まえがき」を、
こちらにもシェアさせていただければと思います。
受講生の方は、横書きと縦書きの感覚の違いも併せて、
楽しんでいただければと思います。
それではどうぞ。
占星術は占星「学」という分野が構築されるほど研究が進んでいる一方で、
「科学的な根拠」はなにひとつない、実に不思議な「考え方」です。
それでもこうして二千年以上もの間、
この「考え方」が、残ってきているのは、
いつの時代も、人が、
「心の拠り所」を探している表れであると同時に、
「やっぱりなんか当たる気がする」という人が多いからこそ、
こうして「星読み」が残って、
現在まで受け継がれているのだと思います。
夜空を見上げてみると無数の星が見えるわけですが、
そこには星と星を結ぶ「線」は見えません。
星と星を結ぶ線は、
それを見る「人の心」の中に引かれているのであって、
これもやはり「実在するもの」ではないのです。
それにもかかわらず古代の人々は、
空に散らばる星々を結んで「星座」をつくり、
それを「物語(神話)」という形に落とし込むことまでしました。
(いちばん最初にこれを始めたのは「羊飼い」という説があります。)
そしてこの「神話」の内容は、
各星座が持つ性質を、如実に表しています。
そういったことを考えると星って、本当に不思議です。
「根拠」もないのに、星座の神話はその星座の特性をきちんと表していて、
実際僕たちは、その星座(主に太陽星座)の性質を、
きちんとこの身体に内包しているのですから。
古代の人々が星と星とに線を引いて、
星座や神話を作ったように、
どうやら僕たち人間には、
一見すると無関係に見える物事同士を「結び」つけて、
そこに「意味」を求める生き物らしいのです。
その性質は古代であろうと現代であろうと、
たとえどんな人種で、どこに住んでいたとしても、
変わらず続いているDNAレベルの性質のようなのです。
星はそこにあるだけで、実際は何も語りません。
そこにどんな線を引き、どんな意味を付し、
それをどう解釈し、どう語るのか。
それらはすべて僕たちの手に委ねられています。
あなたがこの講座を通じて、
星にどんな意味を載せ、
そこにどんな流れを見出し、
過去から未来に向けてどんな「線」を引くのか。
その形はきっと、あなただけの「心の形」であると同時に、
あなただけの「星座」になるのだと思います。
そしてその星座の形を、
あなたの「心」がはっきりと捉えたとき、
そこには「あなただけの物語」が立ち上がるのだと思います。
自分の中に眠る「可能性」と、
「流れ」を探る星の旅が、
ここから始まります。
(楽しく、わかりやすく、ガイドできるように、がんばりますね。)
それではひとまずこの辺で。
きっと素敵な旅路です。
2019年8月
From Kenny
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