現地時間12月9日(日)になりました。
2018年「ホノルルマラソン」当日です。
僕は、このために、
今年だけでも1,200kmほど走り、
ここ2ヶ月ほどで、20km × 2回と、
27km × 1回を走ったワケですが、
何はともあれ、
ハワイまでやってきたわけですので、
あとは本番を迎えるのみ、
という段階になりました。
☆
スタートは朝5時なので、
目覚ましは「3:00」にセットしてありましたが、
早めに目が覚めてしまいました。
※AM1:54。
朝食を済ませてから準備に取り掛かります。
※ゼリー、カード、現金、手書きの地図。
スタート地点は、
ホテルから1キロ以内の場所にあるため、
歩いて向かうことができますが、
ゴール地点はホテルから3キロ以上離れているため、
公共のバスに乗って帰ってくる必要があります(送迎バスはありません)。
ちなみに「現金」でしかバスは乗れないため、
現金を持っていく必要がありますが、
紙幣をそのまま携帯していると、
汗で「しわくちゃ」になってしまいますので、
ホテルのカードとクレジットカード、
$1札を3枚、ビニールの小袋に入れて、
エナジードリンクと共に、
ウエストポーチに入れます。
※僕の大切な$3。
すべてを収納後↓
※薄いって、良いですよね☆
携帯はホテルに置いていく予定だったので、
スタート前に記念写真を撮っておきます。
※フルマラソンの恐ろしさを知らないケニー氏。
(朝から妙なテンション。)
◆ホノルルマラソン本番
ふだん僕は1回約8kmを、週に4〜5回ほど、
1週間で35km走るのを目標にして走っています。
小説を書いているときはもう少し真面目に走るので、
1週間:50kmを目標に走っていますが、
ここ最近は「30km/週」というのが、
平均的なところでした。
その他にも20kmを2回と、
27kmを1回、やっているので、
まぁ、なんとかなるでしょ、
と思っていたんですが、
それは、「大きな間違い」でした、、。
☆
20kmあたりまでは、とくに問題もなく、
ただひたすら走っていればいいんですが、
25kmあたりから怪しくなり、
27km地点で速度が急激に落ちはじめ、
28km地点からついに歩きはじめることになります。
「あと14kmくらい」と思うかもしれませんが、
フルを走ったことのある方ならこの距離が、
どれだけ果てしなく感じるか、
お分かりいただけると思います。
・こんなところで歩くわけにはいかないんだ。
・ここまでたくさん練習してきたじゃないか。
・ひとまず、あの「標識」まで走ってみよう。
そんな言葉を自分にかけながら、
歩いたり、走ったりを繰り返していきます。
27kmまで5分40〜50秒/kmだったペースは、
8分になり、10分になり、
やがて、15分になっていきました。
(いやぁ、ナメてたなぁ、、。
これじゃあ絶対に4時間は切れないし、
4時間半だって怪しいよ、、。)
そんなことを考え始めます。
※フルマラソンをナメ散らかしていた頃のケニー氏。
(4日前が懐かしくなってきます。)
☆
沿道では「Keep Pushing!!」という声援。
Keep Pushing!!(頑張って!!)
わかってる。
僕だって、できることなら、
「Pushing」したいんだ。
(でも足が限界なんです。)
◆せっかくここまで来たんだから
走ったり、歩いたりを繰り返しながら、
なんとか37km地点まで来ましたが、
それでも情勢は変わらず。
むしろ足はどんどん疲弊して悲鳴を上げてきます。
太陽も顔を出し、
日差しもどんどん強くなっていきます。
「せっかくここまで来たんだから、
やるだけのことはやって帰ろう」
そう自分に言い聞かせます。
そんなときに浮かんだ、
ミスチルの歌詞がコチラ↓
もういいや もういいや
疲れ果てちまった
そう言って そう言って
ここまで来たじゃないか
そうだ。そうだ。
今までの人生だって、
もうダメだと思ったことが何度もあったけど、
そのたびに、なんとか切り抜けてきたじゃないか。
そう言い聞かせながら、
足を前に進めて行きます。
◆情勢が変わる
たしか39kmあたりからだったと思います。
上り坂に入ったあたりから、
メンタル面での変化が訪れました。
ここは多くのランナーが坂道にやられてしまう区間なんですが、
そこから僕は「歩いたり、走ったり」を一切やめて、
走ることだけに集中しはじめたのです。
(なぜか不思議と、そんな状態になれたのです。)
あとはもうほとんど記憶にありませんが、
ラスト3kmはずっと、
マントラのように、
ビール、ビール、ビール、
と繰り返していました。
(もちろん心の中で。)
※ホテルで僕を待つビールたち。
「最後の直線」は本当にキツかった、、。
「FINISH」と書かれたゲートが、
全然、近づいてこないのです。
最後の力を振り絞って、
ゴールに近づいていくと、
電光掲示板に、
4:49:40と見えるではありませんか。
4時間49分40秒!!
そこで僕は、
絶対に4時間50分を切ってやる!!
と思い、
猛ダッシュ。
なんとか4時間50分を切れました。
◆一番過酷な帰り道
走り終わって、メダルをもらい、
近くの芝生で休むことに。
放心状態で芝生の上に横になって、
配られたゲータレードを口にしつつ、
意識が回復していくのを待ちます。
走り終わったとき僕が強く感じたのは
満足感でも、達成感でもなく、
「もう走らなくていいんだ」という
「安堵(あんど)」感でした。
☆
意識が戻り、
なんとか歩けそうな状態になってきたので、
芝生から立ち上がり、
手書きの地図を頼りに、バス停を目指します。
そう、
家に帰るまでがマラソンなのです。
※手書きの地図が頼りです。
無事にホテルに帰り着き、
湯船に浸かり、身体をほぐし、
朝を迎えた日本にいるLINE@の読者向けに配信をして、
そこから「5時間」爆睡しました。
そして夕日を見ながら、
ご褒美をいただいたわけです。
※1週間ぶりのアルコール。
◆体験する価値がある。
とまぁ、ここまでいろいろと書いてきたわけですが。
フルマラソンをやるかorやらないか迷ったら、
「ぜひ、やってみていただきたい」と、
個人的には、思うわけです。
自分がどれだけ「ちっぽけ」で、
「弱い存在」なのかわかると同時に、
自分がどれだけ「勇敢」で、
どれだけ「タフ」なのか、
それが身体の底の部分で理解できると思います。
(「身体を通じた理解」って、人間にとって大切だと思います。)
そして今回、完走してみた結果、
「書くこと」と「走ること」の間には、
かなりの共通点があることがわかったのも、
僕にとっては大きな収穫でした。
☆
レポートは以上でございます。
それでは引き続き、
よろしくお願いします。
高木建之介(Kenny)
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※別日に見た夕焼け。
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