今年も、我が園の「ミニ牧場」動物とのふれあい体験が始まりました。
まずは、年長の象組・虎組が、前年度の経験を活かして、より深く、関わりが持てる事を期待して、5月より行っています。
本来なら、既に年長組全グループが、終わっているはずでしたが、今年は、天候不順のために、延期が続き、あと一グループは、7月に入ってからになりそうです。
そんな「ミニ牧場」ですが、今回の年長組園児の中には、年中組「ミニ牧場」の際に、苦手な動物がいて、折角の「ミニ牧場」でも、尻込みする園児が数人いて、今回もその子達のグループがやってくる日は、どんなことになるか、少々心配をしていました。
そんな今年の年長組でしたが、いざ、はじめて見ると、積極的に犬に関わり、「だっこしたい!」との声が・・・。その中には、前回まで、逃げ回っていた園児も、自分から、「おいで、おいで。」と声を掛けていました。
そうした姿に成長した園児ですが、
安全・安心な体験活動の為に、「ミニ牧場」では、
動物と仲良くなるための4つのお約束を確認し合っています。
1.怖がらない。(怖がることは、嫌いである事を伝えている。)
2.大声を出さない。(みんなで騒がしくしない。)
3.急に動かない。(目の前を横切る事も含め、おどろく。)
4.走らない。(おどろかせる事と、自分たちも転んだりして怪我を)
その他にも、お話をよく聞く。 動物(特に、犬や馬)のそばでは、目を離さないなど。さらに細かな注意も、その都度伝えることで、安全に体験が出来るように努めています。
又、動物たちへの説明も、より専門的な話をして、
象亀 ・・・ 正式名称 アルダブラ象亀
生息地 アルダブラ諸島(アフリカ近く)
食べ物 タンポポ、ヒメジオン、大根の葉、小松菜
モロヘイヤ、にんじん、トマト、リンゴなど
除 外 キャベツ、ブロッコリー類
寿 命 約150年から200年
生息環境 年間を通じて、平均28度以上(室内)
砂地、水場、日光浴、散歩等が可能な所。
性 格 温厚、争いを好まず、少々臆病
その他 ガラパゴス象亀が南アメリカ大陸近くに生息
基本的に、同じ象亀。大陸移動説の生き証人
ミニュチア・ダックス 愛利(母親)15歳、ジャンボ12歳、チビタ11歳
ゴールデン・レトリバー ラブ 1歳2ヶ月
元気で、遊び好き。人間が大好き(特に、大人)
アメリカン・ミニュチアホース ハッピィー(17歳)、ロック(9歳)、
ラッキー(8歳)、ミッキー(6歳)
いずれも、園児の乗馬は可能。
馬の特徴 鬣(たてがみ)、蹄(牛、山羊とは
まったく種が異なる証拠。)
食べ物 干し草(チモシーと言われる草)、生野菜、塩(夏場)
ニンジン(大好物)
視 力 人間の数倍よく見える。
聴 力 全方向からの音がしっかり聞こえている。
知 能 かなり頭がよい。(人を見て、ばかにすることもある)
性 格 温厚、人間に従順、馬同士では、気が強い馬もいる
その他 ハッピーは、ニンジン大好き。ニンジンを貰う時は、
早く欲しいと目の色を変えてほしがる。
ニンジンをあげるあげかたに注意が必要。
問題 馬の顔に付ける紐の道具はなんと呼ぶ?
正解 000 だよ。
ニンジンのあげ方と、一緒に、園児に聞いてみて・・・。
こうした動物と、時間を忘れてふれあう事で、生き物のぬくもりを感じ、命を感じる事で、園児の生き物への愛情を育んでいます。
動物とふれあい、ぬくもりを感じることで、精神的な安らぎを得られることが、ミニ牧場の動物たちとのふれあいで、沢山見られます。
最近は、こうした犬やM・ホースなどによる動物セラピーの研究が進められ、大きな成果が報告されています。
動物(フレンドリーになれる動物と難しい動物がいますが。)の持つ不思議な力に期待しながら、これからも「ミニ牧場」での体験を続けて行けたらと思っています。