今日は、ある人の相談に乗った。

その人は、今年新司法試験を受験して短答で落ちた人だ。

ローの同期でもある。

ロー時代は数回しか話したことがなかったが、どうしても合格者の話を聞きたいというので承諾した。

話を聞くと、新司法試験に合格する自信がないらしい。

まずは彼の話を聞くことにした。

その後、人生に対する考え方、勉強への取り組み方、勉強法などを聞かれたので、すべて語った。

喫茶店で一時間以上話をした。

そして私は思った。

きっとこの人は受からない。

と同時に、

怒りさえ感じた。

彼の発言はすべてマイナスなものだった。

彼の口から『合格する』という言葉は一度も出なかった。

『そりゃあできるなら合格したいですよ』

って、

どういうことだよ。

あなたは何がしたいんですか?

新司法試験がどういうものか分かってますか?

と思った。

聞けば彼の短答の点数は、ボーダーラインから遠く離れていた。

これほどの点数の人は、絶対に勉強をしていない。

何も犠牲にしていない。

不合格とわかっても涙を流すこともなくひょうひょうとしていたのだろう。

他の新司法試験受験生に謝ってほしい。

あまりに無礼だ。

新司法試験受験生をなめるな。

この怒りは、間違いなのだろうか。





『私は必ずうまくいく』