私は膝を抱えて、狭い場所で 背中に温かくて心地いい感触を感じながら、
眠ったり 目が覚めたりを繰り返していました。
時に、頭を抱えたり 耳をふさぎたくなるような――『悪夢』を見たり、
思わず 微笑んでしまうような『いい夢』を見ていました。
そんな時に 「押しくらまんじゅう」をするみたいに背中を押しつけて来たり、
何の前触れもなく 手をつないだり――私の手の甲を撫でてくれたりしていました。
無言で『大丈夫だよ。そばにいるよ――』と 言ってくれているような感じで。
『ひとりじゃない――』 『私はここにいていいんだ』と思うことができて、
「信頼」と「安心感」を感じることが できました。