なつぞらの牛乳鍋と北海道弁の話 | 道産子な母ちゃんの転妻生活

なつぞらの牛乳鍋と北海道弁の話

おばんです。※
道産子な母ちゃんです。
朝ドラを子どもと一緒にみるのが楽しみの一つな母ちゃんです。

(※「おばんです」は「こんばんは」を意味する北海道の方言。おばさんを意味する言葉ではありません。「おばんでした」「おばんでございます」などの表現もある)

※私のブログでとりあげている他の北海道弁や北海道の生活に関する話は→目次 北海道弁と北海道生活に密着した言葉



さて、ある日の夕食中に子どもがこんなことを言いました。

子「お母さんが北海道の人で良かった」
私「なして母ちゃんが北海道の人だといいのさ?」
子「だって、なつぞら見ててわからないことがあったら色々教えてくれるし、北海道の美味しいお料理も作ってくれるでしょ」

(※「なして?」は「どうして?なぜ?」を意味する北海道弁)

子どもがNHK朝ドラ「なつぞら」で登場する「牛乳鍋」を食べてみたいと言うので、家にあった食材でそれっぽい料理を作ってあげたら、先ほどの会話になりました。
鮭の入った味噌味の鍋に牛乳を入れたもの。
野菜は家にある物でお好みでいいと思いますが、道産子としてはジャガイモは絶対入れたい。
ドラマでは鮭の頭も入っていましたが、無いので冷凍庫にストックしていた生鮭の切り身を活用。
仕上げに長ネギを入れたら彩も香りも良くなりそうですね。
きれいな長ネギが近くで簡単に入手できるなら、の話ですが。
(引っ越してまだ生活に慣れず、食材の買い出しには苦労の物語があるのですが、それはまた別の機会に)

話を戻しまして…
「お母さんが北海道の人で良かった」と満面の笑みで言った我が子。
いくら気をつけていてもうっかり北海道弁を口にしてしまう母親の言葉遣いを嫌がったりバカにしていた子が、まさかそんなことを言ってくれるなんて!

母ちゃんなまら嬉しい!
(※「なまら」は「とても・すごく・超」といった意味の北海道弁。さらに強調する時は「なんまら」になる)

美人の女優さんたちが自分の母親と同じように「〜っしょ」「〜だべさ」などと話しているのが嬉しかったのでしょうね。
「この人たち、お母さんと同じ話し方してる!」と目をキラキラさせています。

うちの子はNHK朝ドラの「なつぞら」が大好き。
朝ドラは「まんぷく」からみるようになりました。
朝は時間がないので、毎日録画して帰宅後に一緒にみています。

なつぞらの北海道弁は私としては違和感のある時もあるのですが、北海道は土地が広いから地域によって言葉に違いがあるので仕方がないと思っています。
北海道弁は様々な地方から来た開拓者たちの言葉が混ざってできていった経緯から、年代によっても言葉が違うはずです。

方言に違和感があるように感じる人も多いかも知れない松嶋菜々子さんの話し方ですが、たまに私の親戚のおばが話しているのかと錯覚してしまう時もあり、全くニセの北海道弁な訳ではないのですよ、ということをここに記しておきます。

北海道は広すぎるから、地域によって気候も言葉も習慣も食べ物も実は色々違うのですが、北海道外の人はそんなこと知らない人がほとんどですよね。
北海道民本人でさえ北海道の広さをうっかり忘れて自分の知らない北海道文化がまだまだあることを知らずにいる人も多いと思います。

学生時代、道内各地から集まった学生たちの言葉に地域色がありおもしろかった記憶があります。
社会人になったばかりの時、高齢者の話す北海道弁がわからなくて苦労した記憶があります。
北海道のいくつかの地域に住んだことがありますが、同じ北海道でも気候も暮らしも言葉も食べ物も違いを感じました。

北海道はでっかいどう!

したらねー
(※「したら」は「そうしたら」の意味。会話の最後に使うと「そうしたら、さようなら」みたいな感じの意味になります。さよなら・バイバイの意味で使うなら「したら」「したらねー」の他に「したっけ」「したっけねー」という北海道弁もあります)


…うん。
同じ北海道でも違いがあるのだから、北海道以外の地域に住んだら違うことだらけですよね。
転勤族の妻はいつも違う文化に飛び込まなければなりません。
文化の違う地域で暮らすことは大変だけど、きっと自分にとって良い経験になると信じて、明日からも生きていこう。

したら今度こそ、したらねー

(私のブログ内で出てくる他の北海道弁や北海道生活に関する言葉の目次は→目次 北海道弁と北海道生活に密着した言葉

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