『逆転裁判456 王泥喜セレクション』今回は『6』の特別編の感想を書きたいと思います。今回で各話感想は最後(の予定)です。
ネタバレ全開であり、シリーズ過去作についてのネタバレも含みます。
ネタバレを避けたい方はブラウザバックをお願いいたします。
【特別編:時を越える逆転】
①OP
各話のOPムービーは『逆転検事2』あたりから「何じゃこりゃ?」な状況のムービーを流してくれるのですが、今回は特に「何じゃこりゃ」でした(笑)
《花嫁が男性に殺されそうになった時 ~時間夜戻れ~ と願ったら時間が戻り助かった》
《そして、男性が殺され花嫁が被疑者として捕まった》
話を進めていくと、当然ですが、実際はそんなことはなかったことが明らかになっていきます。
今回のOPの訳の分からなさは個人的にツボでした。
②矢張
今回のスペシャルゲストとして遂に矢張が3Dとなって登場します。
3Dになっても相変わらずの矢張でした(笑)
③同窓会的法廷
弁護士席:成歩堂&真宵
検察席 :御剣
裁判長 :サイバンチョ
証人 :矢張
という『123』を知る人間には懐かしい法廷が始まりました・・・
といっても、実はこの席、このメンバーで揃うのは今回が初めてだったりします。
一応「1-4」でこのメンバーが同一法廷に揃ったことはありましたが、御剣は被告人席でしたし。
刑事は『蘇る』の茜ちゃんですし。
ちなみに、探偵パートで成歩堂×真宵のペアで調査できるのは『3』の第三話以来です。『3』~『6』は現実時間で12年でした。
サイバンチョは ~一杯やりたい気分~ と言っていましたが、その後の真宵ちゃんの ~一杯ラーメン食べたい~ という「一杯」違いにはニヤリとしましたね。
『逆転』シリーズの何が何でも「酒」という単語を出さない姿勢はもはやセルフギャグと化しています(笑)
6-4のときも、どうみても酒を飲んで酔っ払っているのに
・酒 → 「水カステラ」
・アルコール → 「気持ちよくなる成分」
と、意地でも単語を出しません(笑)
そして、今回は『123』の頃を思い出させるというコンセプトですので心音ちゃんは裁判に参加しません。そのため、ココロスコープも行いません。
このコンセプトは理解できるのですが、登場人物を見ると「この人にココロスコープやってみたい」と思えるようなキャラばかりでしたので少々残念でした。
④愛の力
裁判のとある局面で「愛の力」の重要性が説かれます。
「愛の力」を理解できなかった御剣が笑えました
愛の力は偉大なのです!
⑤過去の証拠品を意識?
今回の事件で出てくる証拠品の数々ですが、どうも過去作の証拠品に似せているようなのです。
・ノートの切れ端(『4』より)
・人を刺した燭台(『検事2』より)
・手書きの犯行指示書(『1』より)
この他にもあったかもしれません。
本話の「タイムトラベル」という味わいを出すための演出だったのかもしれません
⑤真犯人
今回の真犯人:十文字さんですが、私結構好きなキャラなのですよ。
冷静沈着な様子(最後の方は違いましたが)とか立ち位置とか動機とか。
本性を表してからの口の悪さとガチャガチャとやかましい効果音も印象的でした(笑)
ただ、描き込みが浅めなせいかあまり名キャラにはなれなかったという印象です。
最後に被告人が真犯人に投げかける言葉は非常にベタなのですが「詰まるところそういうことでしょ」というのも事実です。
何度でも繰り返す必要のある言葉なのでしょう。
⑥人数をもっと増やしたら…
個人的に、この話で惜しいと思っている点なのは「登場人物数をもっと増やした方がよかったのでは?」ということです。
真犯人候補ですが、まず被告人と矢張は違います。そうなると真犯人候補はライトと十文字さんしかいないこととなります。
被告人の婚約者であるライトと執事の十文字さん、立ち位置からしてみれば十文字さんの方が怪しいですからすぐに目星がつきます。
この話に起きた展開を考えると、もっと登場人物を増やしたら面白かったと思うのです。例えば…
・2回の披露宴に参加した出席者が登場。尋問していくとそれぞれの披露宴のことがごっちゃになり証言が変になっていく(2回の披露宴のことがバレる)
・1年前もみ消しの指示をした八久留間家当主(現社長)が登場(ある意味諸悪の根源みたいな人ですし)
…といったように何人か登場させた方がよさそうな人をオミットしている気がするのです。
登場人物をせめてあと2人くらい増やしてミスリードさせる(ミスリード要員を増やす)ようにした方がよかったと思います。
「結婚式」というシチュエーションは是非『逆転』シリーズでやって欲しかったシチュエーションであっただけに余計に残念です。
⑦一番カッコいいキャラ
本話で最もカッコよかったキャラは成歩堂でも御剣でもありません。当然矢張でもありません。サイバンチョです!
八久留間家の権力をかざして司法に脅しをかける真犯人に対して毅然とした態度で拒絶します。
~遂におじいちゃんが覚醒した!~
と、ファンとして喜ばしい気分になりました。
もっともサイバンチョは権力よりも直接的な暴力(強面)などに弱かったのですけどね(笑)
☆小中大(コナカ・マサル)のときはどうだったんだと思うファンも多いでしょうけど。ただ個人的意見ですが、小中は本人が豪語するほど司法全体を牛耳れるほどの影響力を持っていたとは思えないのです(司法の一部のお偉いさんに脅迫できただけ)。そのため、サイバンチョにも影響を与えられていたか疑わしいのです)☆
これにて『逆転裁判456』は完全制覇できました。
100時間以上遊んでいました。
実に久しぶりの『逆転裁判』でしたが非常に楽しめました。自分はこのシリーズが好きなのだなぁと再認識いたしました。
今回の再プレイで特に見直したのは『5』でした。
昔はサラサラとプレイしてそれまでだったのですが、再プレイしてみると色々なところの作り込みに気づけました。
大変すばらしい作品でした!!!