『逆転裁判456 王泥喜セレクション』今回は『6』の第五話の感想を書きたいと思います。

ただ、初めに第四話の書き忘れた感想を少しだけ。

ネタバレ全開であり、シリーズ過去作についてのネタバレも含みます。

ネタバレを避けたい方はブラウザバックをお願いいたします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【第四話・追伸】

 

エンディングでのユガミ検事のリアクションが実にいいですね。

 

・今まで「月の字」呼びだったのがここだけ「ココネ」呼び

・「つまらん」と言いながらまんざらでもない笑み

 

【心音×ユガミ検事】のペアをまた見てみたいものです♪

 

 

 

 

 

【第五話:逆転の大革命】

 

そして、遂に始まる最終話!

大長編ですが、実に色々ありました。

 

冒頭、いきなりの露骨すぎるプロパガンダ番組にズッコケていたところにいきなり放送ジャックが入りシリアスな雰囲気に(笑)

ちなみに『冥界戦士トリサマン』は明らかに革命派を悪者に仕立ててますが、革命派の中にもファンがいるのは「ヒーローもの」のフォーマットが万人にウケるから、ということなのでしょう。

そして、焦点は日本のオドロキに来た・・・と思いきやいきなり革命派リーダーにして彼の育ての親であるドゥルクの登場!

そこから驚愕の事実が判明します。

 

・第一話の始祖の宝玉の盗難は革命派の仕業ではない

・王族の誰かが勝手に国外(日本)に持ち出した

・「革命派が有している!」と公に宣言したが、あれは嘘

 

と、いきなり話が180度反転します。

私は第一話の時点で「ポットディーノが紛失を隠したくて犯行に及んだということだが、年一回正月に公開するのだからいずれバレるじゃん」と、奇妙に思っていたのですが、これで合点がいきました。「正月までに戻ってくるあてがあった」わけです。

つまり、ポットディーノが一時的な持ち出しの共犯者であったということです。

第一話のラストでインガ大臣が革命派に濡れ衣を着せたわけですが、その状況を逆に利用しちゃうドゥルクはしたたかだとも思いましたね。

 

【冒険】

 

舞台は倉院の里へ。

3Dで表現された倉院にファンとして懐かしさと感動を覚えました(笑)

宝玉を持っているはずの博士は殺害されており、きな臭い空気が漂い始めます。

宝玉の隠し場所と思われる洞窟を探索することとなるのですが…、『逆転』シリーズでは何とも珍しい棒家などベンチャーな展開です。気分は『インディジョーンズ』でした(笑)

オドロキ君とドゥルクの何ともぎこちない親子の空気が微笑ましくもありました。

(こういった描写が、ね・・・)

そして、秘宝の箱の謎を解く場面、私、初回は自力で解けたのですが、再プレイの今回は何故か詰まってしまいました(笑)そのため、攻略情報を参照させていただきました。この8年で私の脳みそは驚くべき退化を遂げたようです!(笑)

 

そして訪れる成歩堂との法廷対決!

 

【民事裁判】

 

シリーズ初の民事裁判です。

弁護士vs弁護士というのは非常に珍しいです。

当時のPVではvs成歩堂を匂わすシーンが挿入されていたようなのですが…私、※情報遮断をしていたため観ていませんでした(笑)その分驚きが増したと言えましょう。

 

 ※購入予定の楽しみなゲームに関する情報を発売日一か月前くらいから遮断する行為。公式HP閲覧やSNSでの検索も控えます。

 

インパクト大な証人たちの尋問も楽しかったです。

そして、案の定成歩堂が敵側に加担したのには「真宵ちゃんを人質に取られている」という理由があるのでした。

この辺り、成歩堂なら過去にも経験があるので、王泥喜に事情説明するなどして解決策を模索しそうな気もするのですが、歳をとって昔ほど突っ走る訳にもいかなくなったのかもしれません。「所長」として若手二人の面倒を見る立場にもなったためか、王泥喜と心音は「協力する相手」というより「自分が世話する」立場であるという想いも判断を鈍らせたのかもしれません。

ここでも成歩堂君に認められることとなった王泥聴くんですが、王泥喜の成長は「成歩堂君に褒められる」という形で表されがちだと思います。

それはそれであってもいい描写だと思いますが、少々連発しすぎな感もあります。

 

まあ・・・仕方ないか(笑)

 

裁判後、始祖の宝玉を巡る騒動の黒幕はインガ大臣であることが判明します。

この時インガ大臣はドゥルクと電話で話すわけですが、おそらくこの時点でインガ大臣は色々と察したのだと考えられます。

また、最後まで終えるとこの時点で【真宵ちゃんは実はインガ大臣のところにいなかった】ということが判明する訳で【真宵ちゃんがいないのに成歩堂を脅せるのはオカシイ】とも思いたくなりますが、それはいかようにも考えられるので些細なことだと思います。

例えば【成歩堂と真宵が同時に捕まり、引き離された後に成歩堂を脅迫した】とか【真宵ちゃんが捕まっている写真を見せて脅した】【真宵ちゃんがいなくなったのは脅された成歩堂が日本に発った後だった】等色々推測できます。

 

【クライン王国へ】

 

舞台は遂にクライン王国へ。

会合の約束の時間となりますが、非常にいや~な予感がし始めます。

 

インガ大臣死亡。ドゥルク、容疑者として逮捕

 

インガ大臣はラスボスにしては役者不足な感じがすると思っていたのですが、やはりそうでした。『逆転検事』のマニィ・コーチンポジションでしたね。

インガ大臣は色々非道で悪党なのですが、私自身そこまで憎み切れないのですよね。

その理由は後に判明する「娘(しかも本当は血のつながりが無い)のレイファを可愛がっていたのは本当らしい」という点です。あの部分が妙に人間臭くて好きなんですよ。

あくまで妄想ですが、上記の行動からインガは子供が欲しかったんじゃないかと思うのですよ。しかし、子供は生まれなかった。このことがインガ×ガラン夫婦の亀裂に繋がったのではないかと感じるのです。

 

【謁見】

 

クライン王国でも主に王泥喜君を操作するのですが、ごく短期間だけ成歩堂を操作することとなります。しかもその相棒が御剣なのです!

この二人で動くのはシリーズでなかった気がします(現場で出くわすことはありましたが)

これは中々のファンサービスであるのですが、重要な展開があります。それは【成歩堂&御剣のガラン女王との謁見】です。

ガラン女王に意見を申し上げる二人に女王は耳の痛いことを言います。

 

・弁護士は証拠を捏造

・検事がカンペキに仕事をこなしていれば問題はない

 

黒歴史な過去を持つ二人には痛烈な皮肉です。

再プレイして感じたのは、成歩堂と御剣のコンビを組ませたのはこの場面を挿入するためだったのではないかということです。

ここから最終話(あるいは本作)のテーマである【役目を果たす】に焦点が当たってきます。

 

【最後の法廷】

 

遂に最後の法廷が集まります。

ちなみに、今までの流れから「犯人コイツやろ」と思っていたキャラが真犯人ムーブをかましてきます(笑)

非常に長い法廷で、長文必至なので、短く済むようにポイントを箇条書きしますと…

 

①レイファの覚悟

 

託宣が思うようにできず失敗しますが、ここで覚悟をもって再チャレンジし成功します。

レイファは敵対している存在でしたが、きちんと自分で悩んで考えて行動しているので好感が持てます。

彼女の存在が「役目を果たす」というテーマを端的に表していると言えます。

本作のヒロインは間違いなく彼女でしょう。

 

②驚愕の「秘密」

 

この法廷で明らかにされる驚愕の「秘密」

私、初回時は普通にプレイできましたが、今回のプレイで泣いてしまいました。

これは本当にショッキングな出来事でしたね。

 

③真宵ちゃんの価値観

 

本話を遊んで思ったのですが、真宵ちゃん(というか本シリーズの霊媒師)には「生者との約束と死者との約束、優先されるべきは死者との約束」という価値観があるように感じました。

それを踏まえると第三話のサーラの行動がわかるような気がしました。

 

④アマラ様のラスボス感

 

彼女が出てきたときのラスボス感が凄かったです(笑)

まあ、クライン王国の神様のような存在ですからね。

 

⑤ブレイクシーン

 

プレイヤーの多くが気分爽快となったラスボスのブレイク。

今まで散々溜まった鬱憤をはらしてくれました。

ここで」大笑いを挟んでくるスタッフには拍手を送らせていただきます(笑)

 

⑥ナユタの思考

 

ナユタの思考も描かれます。

彼の常套句「諦めなさい」は抗うことを諦めて検事を続けている自分へ言い聞かせていたものであったことが判明します。

また、彼がそうしているのも人質をとられているためであることもわかります。

彼が王泥喜と旧友関係にあったとわかったときは「成歩堂×御剣の焼き直しかな?」と思ったのですが、最終的には違う点も多い存在であると感じました。

 

⑦オドロキ君の旅立ち

 

ナユタの頼みもあり、オドロキ君は第2の故郷でもあるクライン王国復興に尽力するため成歩堂事務所を旅立つこととなります。

こうしてオドロキ編は完結となりました。

少々強引な幕引きだったかもしれませんが、筋は通っていると感じました。

残されたドラマといえば・・・

 

(イ)ラミロアさんとの親子関係を知る

(ロ)みぬきと異父兄弟であることを知る

 

です。エンディングで「この後知ることとなるのか?」という匂わせをして終わりますが、描いてくれれば申し分なかったですね。

しかし、ここで終わるのも余韻があっていいと思いました。

 

 

 

 

本編は終了し、あとは特別編の1つのみです。

それほど長くはならないので近日中に書きたいと思います。