2024/01/20(土)『ウルトラマンブレーザー』が最終回を迎えました。

 

簡易的に感想を書きたいと思います。

 

最終回は本作のテーマ「コミニュケーション論」を直球で描いてきました。

ブレーザーが遂に言葉を喋ったのと最後の最後にスペシウム光線的必殺技を出してきたのが意外でした。

ただ、気になったことがありまして、V99と「対話」を果たし「ん?ヴァラロン(最終回怪獣)とも戦わなくて済むのかな?」と思っていたら・・・結局戦うんかい!!!(笑)

流石にこの辺りはどうにかして欲しかったです。

過去作だと『マックス』の最終回では地底文明デロスと和解したが、バーサークシステム(ギガバーサーク)は暴走して手が付けられないため倒す必要があった(機械なので倒してもそれほど心が痛まないというのもあります)という構成にしましたし、『タイガ』のウーラーはエネルギーを飽和させ倒すことこそ「救済」であると描いたので倒すことに違和感はありませんでした。

この辺はもう少し考慮して描いて欲しかったと思います。

 

この半年楽しませていただきました。

が、

少々物足りない気持ちにもなりました。

『ブレーザー』はよく言えば「王道」、悪く言えば「単調」という感じがしました。

私は二転三転する話が好きなのですが、その観点で言うと本作は一転あるいは一.五転くらいな感じがしました。「起承転結」でいうなら「起(承)結」くらいなイメージです(わかりにくいかな~?)

ただ、あくまでも個人の体感ですから、実際の構成は他作品と大差ないのかもしれません。しかし、私自身は上記のように感じてしまったのでした。

 

ニュージェネの防衛チーム物作品で私が好きなのはダントツで『X』なのですが、『X』は変化球も多くバラエティに富んでいたと感じますし、観ていて視聴者の心情とのシンクロ(『X』風に言えば「ユナイト」?)がきちんとできていたと感じました。(ちなみにニュージェネは防衛チームでない話の方が好きだったりします。『X』は別ですが)

 

メイン監督の田口監督に対する評価で時折目にするのが「田口監督は『ウルトラマン』ではなく怪獣映画が撮りたいだけだ」というものがあります。私もそれは感じることがありますが、そこを批判するつもりはありません。何故なら…

 

①『ウルトラマン』と怪獣映画は同じではないが、だからといって遠すぎるものでもない

②『ウルトラマン』以外のところから影響を受けてどんどん要素を輸入していかなければならない

(昔「アニメしか見てない奴がアニメを作るな」と言ったアニメ監督がいましたが、それを真似して言うと「『ウルトラマン』しか見てない奴が『ウルトラマン』を作るな」という感じです。)

 

…であるからです。

劇場版『ブレーザー』は思いっきり怪獣映画への憧れが強いようですが、どう料理されるかは確認したいと思います。

 

最後に『ブレーザー』のテーマですが、私が感じたのは「関係性は一面的なものではない」ということです。

例えば、特定の人間関係ですが、すべて「嫌い」という負の感情だけで済むものではなく、好意的な部分や感謝の部分も同時に存在するもう少し複雑なものなのではなかろうか?というのがテーマだと感じます。全編を通じて言えばハルノ参謀がわかりやすかったかと思います。

 

 

 

とりあえず、翌月の劇場版を待ちます。

それでは皆様も健康にお気を付けくださいませ照れ