京都で開催されている
坂本龍一さんのEXHIBITIONを観てきました。
きっかけは、私がとても慕っている
あるアーティストさんに薦めていただいて。
好きな人が "いい" と言ったら、まず観にいくよね!
場所は丸太町にある元・印刷工場。
坂本龍一さんのアルバム『async』と、
高谷史郎さんの映像が混ざり合っていて、
一時間くらい、ぼーっとしてきました。
会場、めっちゃ寒かった。
でも、行ってよかった。
ひとつ、分かったから!
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前述のアーティストさんと話していたとき、
とっても変な会話になったんです。
ア「坂本龍一さん、好きですか?」
私「・・・わかんないです。
お好きだったんですか?」
ア「・・・わかんないです。」
そう、わかんないんです。
坂本龍一さんの音楽を、好きかどうかが。
確か、高校生くらいのときに、CMで初めて
『energy flow』を聴いて、美しいメロディに
感動したことは覚えてる。
妹がこういうの↓を買ってきて、
一緒に楽しんで弾いたのも、覚えてる。
『aqua』の和音が好きだった。
今年の訃報を聞いたときは、直前に発表された
『12』を聴いてみて、なんかびっくりして、
“ 昇りつめたらこうなるのか! ”とか思った。
しかし、好きかと聞かれたら、分からない。
"嫌い" という感情は持っていないし、
“興味がない” わけでもない。
このことを、なんとなくモヤっと覚えていた。
しかし今日、この空間に浸かってみたら、
なんだか少し、分かったよ。
これは、尊い。
それは例えるなら、
仏像を観たときのような感覚。
前述の会話で私が感じた違和感は、
これだったのだ。
「坂本龍一さん、好きですか?」は、
「この仏像、好きですか?」と
同じような質問なのだ。
好きも嫌いもないよ。
これは、" 尊いもの" だよ。
これだったんだな~。
夕日がきれいね。
芸術家である人たちは、本当に、
凄まじいなと思う。
美しいものは、誰の中にもある。
だからみんな、お参りをしたり、
音楽を聴いたり、
文学や映画を求めたりするんだと思う。
自然に触れるのも、同じこと。
だけど、"創り手"である人たちは、
それを、研いで磨いて、極限まで昇華させて、
この世界に遺していくのだ。
凄まじいな・・ほんと。
坂本龍一さんが創り、遺していったものは、
私個人の好みなんか飛び越えて、
とっても尊いものでした。
それが分かって、よかった。
私もそうありたい。
小さく書いておこう。
今夜はめちゃくちゃ寒いです。
皆さま、どうかあったかく