滋賀の佐川美術館で、ガウディ展を観ました。
ここは、とっても清廉な空気が流れていて、
私はすごく好きな場所です。
エントランス付近
メインの展示は、サグラダ・ファミリア。
塔の設計構想などに焦点を当てつつ、
ガウディの創造の原点に迫る、とのこと。
しかし、館内に入って感じたのは、
ちょっと想定外のものだった。
なんか、色気が
充満してる。
ダイレクトに裸体像とかモチーフが
あるわけではないんです。
だってサグラダ・ファミリア展
それなのに、なんか。
すっごく官能的で、
すっごく生なましい。
うっかりしてたら
吸い込まれて一つになりそう。
性の根幹って、
こういうことなんだろうか。
"生まれる" 前のエネルギーって
こんな感じなんだろうか。
ちょっと面くらいながら観てたのですが。
その感覚は、中央付近に展示されていた
椅子を見たとき、
ピークに達しました。
え、待って。
私、抱きしめられたい
この椅子に!
悔しい!写真では色気が映らない!
(引用元:https://www.tokyoartbeat.com/articles/-/gaudi-and-the-sagrada-familia-report-202306
これに座ったら、もう立てないでしょう。
半ば茫然としながら眺める。
同時に、ちょっと不思議なことに気づく。
この椅子、森の中に置かれても
違和感がない気がする。
これ、不思議じゃないですか?
椅子って、木を切って、削って、
組み立てて、ニスまで塗るでしょう?
人の手が入りまくってる。
それなのに、このまま自然の中に
ポンと置かれても、多分違和感がない。
"椅子がある"って、気づかないと思う。
ふと、奇妙な感覚が降りてくる。
もしかして
色気って、"自然"?
突然思い浮かんだ、
『色気 = 自然』という等式。
戸惑いながらも、ちょっとこれは
理に適っているかもしれません。
つづく