あるようでないようである


何も無いようですべてを持っているそれは


自身が何もかもを持っていることを知っている


分かってないだけで既に知っていた


けれど何も無いように思うのは


自身が何もかもを有していたから


すべてを持つその存在は


すべてを持っているが故に自身以外に何も見出すことが出来ない


よってすべてを自身ではないものへと変えた


内側にあったものを外側に放出したとも言える


けれどそれだと自身は別の場所にいて


自身と言う存在と別の存在と言うものの見方になってしまう


実際はすべてがそれそのもの


どこにでもいる


どこにでも在る


けれどもひとつひとつがそれぞれに個性を持ち性格があり


あらゆる性質、特性を持つ


唯一無二の存在として存在している


形あるようで形無きものたち


想像によって形作られた世界を愉しんでいる


ここはそう言う場所


想像が具現化した世界


想いを形する、思考によって


けどその中では


それしか見えない