ポーの「黒猫」を再読したが、細部は全然覚えて
いなくて、今回読んでみて、これが作家というもの
か、と改めて考えさせられた。
と言うのも、この10年、特にネコ、ネコたちに入れ揚げ
ているため、ネコが自分にとって特別親しい、大切な存在
となっているため、
小説の中に出てくる場面を、自分は描けないな、ネコにその
ような仕打ちをする、そんな文章書くこと、想像するのも嫌
だな、これじゃ、本物の作家にはなれないな、
本物なら、どんな残酷な、醜悪な、究極の場面も、描けなけ
ればならない。それができない中途半端は、極めることでき
ないよね。遊びごとになるよね、言葉をもてあそぶだけ、
もてあそんではいないが、完全に我が物にできていない、
「黒猫」の主人公って、昨今、
問題のネコ苛め、虐待犯の姿そのものだもの。