今年、2月から寝たきりになり、
食事もままならなかったそうだ。
今、思えば、いくつかの文学賞の選考委員を
なされて、私も直接はそこから知っていただいた。
「蝉ハイツ」という小説が沖縄タイムス主催の
「新沖縄文学賞」をいただいたとき、
カフカを想わせる~という選考票をいただいた。
私にとって、最高の誉め言葉と受け止めている。
どこへ遊びに出たかわからないわが子を探して、
新興住宅地の内外を右往左往する母親の姿、
最後に子供は見つからぬまま、終末を迎えるの
で、それがラビリンス~迷宮的にかんじられ、
カフカを連想されたか。一番の賛辞で、今も忘れ
ない。カフカが好きだし、大城立裕さんは、
私にとって、公平平等に作品を評価してくださった
方だ。ご冥福をお祈りいたします。