だけど、台風一過の翌日、窓を開けたとたんにふわっと漂ってきたのがキンモクセイの香り。
台風の暴風雨にじっと耐えて、一気に花開いたキンモクセイ。自転車に乗ってると、町じゅうが甘い香りに包まれているのがわかる。
パッと一気に花開いて、数日するとオレンジの小花が地面に広がっている。
開化の時期はあっという間でなんだかさびしい。
かと思ったら、今日もとある家の軒先からキンモクセイの香り。
先日も別の場所では真っ盛りだった。
ほとんどのキンモクセイは開花時期が同じなのだけど、遅咲きというか、大勢に流されない個々のキンモクセイがあるのをはじめて知った。
人間だって同じだよね。
人それぞれ、パッと花咲く時期がみな一緒とは限らない。
人生で最も輝く時期が、人とずれていようとかまわない。
あせらず、ゆっくり、咲きたいときに咲けばいい。
キンモクセイが教えてくれた、そんな人生訓。
