真央ちゃんのサンクスツアー滋賀公演の有料生配信があった。
これは、色々画期的であり、コロナ後中止を余儀なくされていたアイスショーの先陣を切って再開したのが浅田真央サンクスツアーだ。
それを、有料でも配信するものだ。
ずーーっと待っていた。
コロナで自粛モードとなり、緊急事態宣言は解除され、徐々にエンタメも再開されつつあったものの、いったん舞台クラスターなどがでたら、世間やマスコミからものすごいバッシングにあう。
だから、中止が一番簡単だ。
大きなリスクを払ってまでもやるのは、それで資金面がヤバくなるとか、倒産するとか、やらざるを得ない人達だ。

夏のアイスショーは全て無くなった。
真央ちゃんだって、そんなリスクを負うことはない。
でも、彼女はやった。

他と足並みを揃えることもできただろう。
観客を減らすから収益も見込めない。「真央のショーでクラスター」なんてリスクを負わなくてもいいのだ。
そんなリスクを背負わなくても彼女は今後の活動になんの支障もなかったはずだ。それでもやったんだ。
たぶん、すべてはファンが望むから。

実際ファンたちのスケートへの渇望は凄い。
コロナでエンタメが無くなって、一番ガッカリしているのはファン達だ。
私もその1人だ。
日々のストレスや、日常からの解放に、とれだけフィギュアスケートが心の支えになっていたか。
推しがいる全ての人々は、推しにより救われ、エネルギーをもらっていたのだ。
それが、ばっさりと中断された。
ポッカリと空いた心とお財布。今年はいくつのショーに行って…とウキウキして組んでいた予算。
情熱と捻出予定だったお金が悲しい。

もちろん辛いのはスケーターも同じで、それだけを目標に日々想像を絶する努力をしているスケーター達のことを思うと、心が痛い。

辛いはずのスケーターたちはそれでも、トレーニング動画やステイホーム動画をSNSにあげてくれるけれど、ファンにとっては嬉しい反面、やはり氷上の姿を見たい。

真央ちゃんは、そんなファンやスケーター達のために自分の身が犠牲になってもいいと決断してくれた。
有料生配信も、いつも全国から駆けつけていたけど、会場に来ることができないファンのためだ。
今回の滋賀公演では、滋賀県民限定だ。

彼女は言った。
「色々なご意見もあると思いますが」

きっと反対した人もたくさんいたはずだ。
関係者や、マスコミ、ファンの中でも意見は分かれるだろう。
そんなリスクに立ち向かい、万全の感染対策をして望んだショー。

有料生配信という、かつてなかった新しい手法に取り組んだ。
たくさんの課題もみつかっただろうけど、きっとそれ以上に得るものがあったはずだ。
フィギュアスケート界全てにだ。
やっぱ彼女は飛び込む人。
守らない、責める人。
トリプルアクセルに何度も挑戦して転倒する姿をみてきた。
彼女の実績と人気があれば、負けない試合しか出ないという選択もあったはずなのに、彼女は挑み続けた。
もう終わったと言われても、後輩に、ライバルに負け続けても。

昔から変わらないその挑み続ける強い姿に、感銘を受けずにはいられない。

サンクスツアーは、真央ちゃんがファンにありがとうを伝えるショーだから、本当にファンを一番に考えての今回のアイスショーと生配信にありがとうを感じた。

真央ちゃんの行動が古いフィギュアスケート界を変えてくれることを祈っている。

なにより、真央ちゃんの決意、心意気に感動したのだ。