平素より法政大学女子ラクロス部を応援してくださりありがとうございます。
トレーナーのさげです。
自分の想いを言語化するのは本当に苦手ですが、せっかくの機会なので、少し振り返ってみようと思います。
毎年この時期になると、トレーナーとしてチームに何を残せているのかを考えさせられます。
トレーナーが勝因になることは、基本的にありません。
点を取るのも、ボールを奪うのも、戦況を一変させる戦術を生み出すのも、選手とコーチ。
僕たちスタッフは、その“ほんのわずかな部分”を担っているにすぎません。
僕はメディカルの立場としてチームに関わっています。
パフォーマンスを劇的に高められるわけでもなく、ゴッドハンドでも、天才的なテーピング技術を持っているわけでもありません。
正直なところ、今年は怪我をした選手を最短でベストな状態に戻すことができたとは言えず、悔しさが残っています。
それでも、やるべきことは変わりません。
プレーできる時間を1分でも長くするために。
フィールドで全力を出せる選手を1人でも多く送り出すために。
AEDの場所を毎会場で確認し、学生トレーナーと一緒にEAPを作り、アイススラリーを準備し、緊急対応のロールプレイをコーチスタッフと共にやる。
目立つことはありませんが、どれも大事な仕事だと信じてやってきました。
年齢を重ねると、経験は増える一方で、心を動かされる場面は減っていくのかもしれません。
それでも、このスポーツ現場には、いまだに一瞬で心を熱くさせてくれる瞬間があります。
去年味わったあの悔しさは、今でも鮮明に思い出せます。
だからこそ、今年は“笑って”終わりたい。
選手と、スタッフと、チーム全員が心から喜び合える最終戦にしたいと思っています。
公式戦独特のあの緊張感。
勝った瞬間、あの空気の中にいられること。それが、メディカルトレーナーとしてのやりがいなのかもしれません。学生だろうと社会人だろうと、選手だろうとスタッフだろうと関係ありません。楽しんだ者勝ちです。
僕のリーグ戦への想いは、「勝利」と「アツさ」。
緊張を楽しみながら、世界でいちばんアツい時間を、チームで過ごしましょう。