なさんは今日が何の日かご存じだろうか。

そう、我が声優研究会が発足して丁度90年の節目を迎える日である。

1880年、法律家であった金丸鉄、伊藤修、薩埵正邦らによって前身が作られた法政大学は
1920年には大学施設が設置され、現在も存続する日本最古の私立大学の一つである。
そしてこの年、大学とともに産声を上げた最古のサークルが声優研究会なのである。
何故そのような昔に声優サークルが?皆さんはこう疑問に思われているに違いない。
それは大学の理念を見れば明らかである。


 「進取の気象」をもって法律の運用を担い、なおかつ社会における高度な法技術者を養成する―


このような志を学校の祖、ギュスターヴ・エミール・ボアソナードは持っていた。
そう、おわかりの通りボアソナードは声オタだったのである。
10年に渡り無報酬で献身的に大学の基礎を築く活動をする一方、
熱烈なまでの声優への傾倒っぷりには流石の薩埵さんも苦笑いだったという。
「はじめは、アンパンマンのテレビまんが(※今で言うアニメのこと)をギュスターヴと見ている時でした。
トーマス?トーマスジャナイコレ?!ワーオ、トダケーコ!』と彼が取り乱し、私には何が起きたのかわかりませんでした。
それが今となっては薩埵ホールに声優が来るようになるとは思ってもみませんでした(笑)」とは薩埵氏の言葉。


そんなボアソナードの熱い思いに応えて、M・イッソーを中心に当研究会が誕生したのである。
一つ勉強したみなさんは4/1が何の日かと聞かれたら自信をもってこう答えて欲しい。「エイプリル・フールです」と。