kumamyさんのブログ -4ページ目

まさか五分で間に合うとは思わなかった。
響はバスの中で息を整えながら笑ってしまった。
響が非常勤講師として勤めている大学は山の天辺にある。山の麓に駅があり、そこから一時間に一本バスが出ている。それに乗り遅れたらアウト、他に大学までの交通手段は無い。
今朝、変な夢を見て、目が覚めたらバス発車時刻の五分前だったのだ。急いで着替えて家を飛び出した。駅の目の前のマンションで助かった。走って走って何とかバスに間に合った。化粧は大学に着いたらしたら良いし、ご飯も大学のコンビニで買える。
そう思うと、さっきまでの緊張がゆるみ、あくびが出た。変な夢だったな。何故あの人が出てきたのか。今まで何とも思ってなかったのに、夢に出てくると妙に気になる。
「佐藤せんせ♪」
不意に呼び掛けられて体がびくついてしまった。その恥ずかしさとともに声のした方を向くと、奴が居た。
同じ非常勤講師の大塚である。
「…おはようございます…」
響が言うと、大塚はジーっと顔を見て、
「佐藤せんせ、すっぴんも綺麗ですね(笑)」
と言ってきた。そうだ、化粧どころか顔も洗ってなかったんだった。
「…寝坊してしまって(笑)」
そう返すのが精一杯だった。大塚はにこにこしながら、
「今日ね~ぼく、佐藤せんせの夢見ちゃったんですよ♪」
「へ…??大塚先生も…??」
言わなければ良かった。響は後悔したがもう遅かった。
「あはははは♪」
大塚は楽しそうに笑っていた。バスの中である。周りは急に笑いだした大塚を見ていた。
恥ずかしいのは響だ。化粧もしてない、髪は帽子で隠しているけど明らかに寝坊したのはバレる。バスには大学の生徒達もいるのだ。
「大塚先生あせる静かにあせる
焦って言うと、
「ははは…すみません」
と悪びれず言った。
響は話すのも嫌で、その後は終始無言で貫いた。

大学に着いて、急いでトイレに駆け込み。顔を洗い、化粧をした。髪は先週末にパーマをあてたばかりなのでムースを付けててぐしで整えた。
ため息が出た。研究室に行ってコーヒーでも入れよう。トイレを出ると大塚が居た。そうだった、今週、研究室の鍵を持っているのは響だったのだ。
「お化粧したんですね♪」
嬉しそうに話し掛けてくる大塚を邪険に扱いながら研究室の鍵を開けた。
土日の間閉めきっていたので、研究室は埃っぽかった。急いで窓を開けに行く響を尻目に大塚はコーヒーメーカーでコーヒーを作り始めた。
研究室を開けること、コーヒーを作ることは講師達の朝の仕事なのだ。始終大塚は楽しそうにコーヒーを作っていた。そして、出来立てのコーヒーを響に持ってきてくれた。その何気ない優しさが少し嬉しかった。
教授が来るまでまだだいぶ時間がある。講師としての授業は午後からだし、響は朝御飯を買いに行くことにした。
響が鞄を探っていると、大塚はジーっと響を見つめていた。
その視線に気付かない振りをしながら、響は財布を探していた。常に鞄に入ってるはずなのに見つからない。授業で使う教材は研究室の自分の机に置いてあるから重大な忘れ物は無いが、財布を忘れたのは痛い。お金を借りれる相手は限られている。教授にはできれば借りたくない。そうなると、大塚しか居ない。
「…大塚先生、千円ほど貸してもらえませんか?お財布を忘れてしまったみたいであせる
申し訳なさそうに言うと大塚は、
「良いですよ♪ぼくもコンビニに行きたいから一緒に行きましょう♪」
面倒だな。響は思った。昔から一人で行動したい性なのだ。誰かと一緒だと話さなければいけない、それが面倒なのだ。話ながら商品を見て、決めて、買って、話ながら食べて、しかも相手は大塚だ。考えただけで面倒臭い。
黙っていると、
「さぁ行きましょう♪佐藤せんせ♪」
大塚に話し掛けられてハッと我に返る。仕方ない、お金がなければ買うものも買えないのだから。
大塚は、決してイケメンではない。愛嬌のある顔立ちをしている。常ににこにこしている。愛想笑いではなく、常に笑顔なのである。性格も温厚で、大塚はいつも誰かと一緒に笑っている、それが響の大塚に対してのイメージだった。
反対に響は、基本的に一人が好きだ。暇があれば図書館や家で本でも読んでいたい。映画も買い物も一人が気楽だ。
コンビニは食堂の奥にある。コンビニに着くと大塚はキシリトールのガムを手に取った。買うものなど無かったのかもしれないなと響は思った。大塚は響とコンビニに来たかっただけなのかもしれない。
響は鮭のおにぎりにするか、梅のおにぎりにするか迷っていた。手にはカップの味噌汁が握られている。その様子を見て大塚は、
「あぁ!朝御飯なんですね♪」
ついでに昼御飯のパンも買おうと思っていた響は
「お腹すいちゃって…」
とだけ言った。まずいな。話が続かない。変な夢を見たせいだ。
コンビニで朝食昼食を買って、カップの味噌汁にお湯を入れて、響は食堂の椅子に座った。朝の早い時間なので響達以外に人は数えるほどしか居ない。
当たり前のように大塚が響の前の席に座った。手にはガムが握られている。
フーフー言いながら味噌汁を食べていると、大塚が嬉しそうに話始めた。
「佐藤せんせとこんな風に話すの初めてですね♪バスの中でも言ったけど、ぼく、せんせの夢見ちゃったんですよ。そしたら一緒のバスだったんで、何だか嬉しくなっちゃって声かけちゃいました(笑)」
もぐもぐ口を動かしながら響は気になって訊いた。
「…どんな夢だったんですか?」
「えーっと…デートしてました(笑)」
へらへら笑いながら大塚が言った。
響の夢も同じだった。最後には恋人らしくキスまでして、思い出すと恥ずかしくなってしまう。
響は平常心を装いながら
「私の夢はそんな色っぽいこともなく、研究室でさっきみたいに一緒にコーヒーを飲んでる夢でした。」
と嘘を言った。
大塚は笑いながら
「正夢だったんですね(笑)」
と言った。もうすぐ教授が来る時間だ。急いで鮭おにぎりと味噌汁をかきこみ、大塚と共に研究室に向かった。

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子どもが生まれてから、絵本も大好きになり、かなりの絵本を所有しています。

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貝殻やどんぐりなど子どもが集める自然の物たちの絵本なんだけど、図鑑のような雰囲気の絵本みたいです。

これは、長男に読んであげたい一冊です。

他にも色々な絵本が紹介されていて、子どもと一緒に眺めるのも楽しいです。

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