金融
11日のNY市場は小反落。ダウは15.04ドル安の11852.13、ナスダックは7.16ポイント安の2308.27で取引を終了した。アルコア(AA)の決算を嫌気して朝方は下落して始まったものの、その後緩やかに上昇する展開となった。しかし午後になって9月FOMC議事録が公開され、一部で期待された早期の利下げの可能性が後退、長期金利が上昇したことで株価も下落に転じた。セクター別では、食品・生活必需品小売や半導体・同製造装置が上昇する一方でエネルギーや消費者サービスが軟調。シカゴ225先物は一時16300円まで下げる場面もみられたがその後戻りをみせ、セトル(清算値)は大証比10円高の16450円。ADRの日本株はエーザイ、ブリヂストン、コマツ、日電産、シャープ、ソニー、アドバンテスト、デンソー、京セラ、トヨタ、ホンダ、HOYA、任天堂など、対東証比較(1ドル119.75円換算)で全般しっかり。 昨日の日経平均は続伸して始まったが、16600円接近での上値の重さが次第に嫌気され、徐々膠着感を強めた。新興市場は、上方修正発表で期待されていたミクシィ、DeNAが朝高の後揃って値を消しており、この下げが先行き不透明感を次第に強める格好となり、東証1部の中小型株などへも波及している。大引けにかけては相場を主導していた主力大型株などへも利食いの動きが強まり、日経平均は一時16400円を割り込んでいた。 NY市場ではダウ、ナスダックともに反落となっているが、半導体SOXが上昇している。AMDやザイリンクスがアナリストの格上げにより上昇したことが刺激材料となっているようである。この半導体株上昇の流れが波及するようであれば、底堅い展開が期待される。日経平均は前日の高値を超えられなかったため達成感が出やすい状況となってしまっている。けん引していた国際優良株などが個人投資家の参加比率の低い銘柄とは言え、唯一上昇基調を続けていた日経平均が頭打ちとの見方が強まると一気に見送りムードに傾き、押し目買い意欲も後退させることにつながるだけに、半導体株の動向が注目されよう。また、ダウ、ナスダックともに小反落の中で、日経平均が内需中心に強含みで推移するようだと、物色対象の変化が期待されることになる。 ただ、昨日の下げでマイナスイメージが膨らみやすく、日経平均が切り返したとしても不安感を払拭出来ないといった見方に傾きやすい。また、新興市場のここにきての連日の厳しい下げをみると、これは個人投資家の需給要因だけではないと考えられる。幾ら主力大型株への物色が中心とは言え、この下落ピッチの速さは異常である。これまで小型株ファンドが相次いで設定されていたが、運用成績難から解約の流れが強まっているのでは?との連想にもつながってしまう。もしファンドの売りが出ているとなると、高成長期待の銘柄であり割安感が強いといっても、下落トレンドが継続している銘柄には、明確な底打ちを待つか、割り切りスタンスでのトレードとなろう。そのため、物色対象も割安・出遅れといった明確なシフトが出てくるまでは、高値警戒感を強めながらも上昇トレンドの銘柄への順張り投資が基本となりそうだ。
