忘れられない男
女同士は「お食事会」なるものをよく開く。
平たく言うと、「井戸端会議」の場所が
井戸端からお食事処にかわっただけのこと。
その話題と言えば、若いうちは、
①恋愛、②仕事(もしくは勉強)、③物欲
という順序になるが、少し年を重ねると、
①仕事、②物欲、③恋愛
と、順序が変化する。
これが、同世代でも、妻となり、嫁となり、母となれば
①家族、②家計、③健康(もしくは教育)
話題自体が変化するようだ。
さらに年を重ねると、またその順位がかわるのだろう。
さて、私もそれにもれることなく、女友達と「お食事会」を行なう。
この年末は「忘年会」と名をかえた「お食事会」の約束が数件入っている。
相手は「独り身」もいれば、「妻」もいて、「母」もいる。
世代が違った友人もいる。
「お食事会」の際、それらの女友達に共通して楽しめる話題がある。
それが「忘れられない男」の話。
私は、自己中といわれるB型にもかかわらず、
どちらかと言うと、「話し上手」より「聞き上手」。
相手に話題を提供し、話させて、それを聞くことの方が楽しい。
好奇心の強い私は、たくさんのことを勉強・体験したいけれど、
短い人生には限度というものがある。
たくさんの『他人の体験談』を聞き、それらを受け止めることで、
『倍生きる』というバーチャル体験を楽しんでいる。
女友達と「お食事会」を繰り返す中、ある傾向に気がついた。
一人ひとり「よく会話に出て来る男」がいるのだ。
なので、敢えて、「忘れられない男っている???」って意識させてみる。
するとそこで挙げる男性は、やっぱり「よく会話に出て来る男」。
誰しも、恋愛の一つや二つや三つや四つ……を通り過ぎてきている。
その中にいろんな意味で「印象の強い男」がいて、
その人の話が無意識のうちに繰り返される。
それは、〝敵意をもって〟ではなく、むしろ〝愛情をもって〟だ。
「忘れられない男」の話をする時の女友達は、
それが泣かされた話でも、フられた話でも、浮気された話でも、
みんな優しい顔になる。
そして、「アツく」語りまくる。
ちなみに「忘れられない男」の定義とは、
①生きてるうちにもう一度会ってみたい人
②未だに夢に出て来る人
③生まれ変わってもまた出会いたい人
④一度でもその人の子供を産みたいと思ったことがある人
⑤一生であの時以上の恋愛はもうできないと思う人
などなど。
悲しいことに私には「忘れられない男」に挙げれる男性がいない。
もしかしたら、これまで恋愛に真剣に向き合っていなかったということ???
もしかしたら、いるのかもしれないけれど、気がついていないだけ???
そうだとしたら、それはこのブログを重ねる中で気づくことなのかもしれない。
何度も出て来る男性がいたら、
たぶん、その人が私にとっての「忘れられない男」なのだろう。
ただ、不思議なことに、妻や母となった女友達は、
ほとんどといっていいほど「忘れられない男」と「今の旦那」が一致していない。
「手に入らなかったものほど…」ということなのだろうか???
それは私がこのブログを閉じるまでの謎にしておこう。
まだ見ぬあなた様。
あなたが誰かさんの「忘れられない男」でも構いません。
今年のクリスマス・イヴまであと15日
ブログ閉鎖まであと…_| ̄|○