10分間のイルミネーション
ある日、新幹線のホームにて。
アナウンス「本日、6分遅れてホームに入ります」
ふ~ん。遅れてるんだ。
朝、雪が降ってたからなぁ…。
遅れて到着した新幹線に乗車し、車内にて。
アナウンス「本日は遅れまして、
大変ご迷惑をお掛けいたしております。
博多駅を2分遅れて発車いたしました」
ふ~ん。博多駅の乗下車で4分取り戻したんだ。
クリスマスシーズンの今頃、高架を走る新幹線は、
車窓から見えるイルミが美しい。
今年は、ブルーライトが流行りのよう。
個人のお宅でもイルミに凝っている。
ふと、車窓に目をやると、いつもより流れる景色が速い気が…。
博多駅から、私の降りる駅までは1駅、所要時間10分。
通常19時39分発の電車が6分遅れてホームに入って19時45分。
2分遅れて発車して19時41分発。
10分で到着するなら19時51分着…のはず。
新幹線がホームに滑り込んだ瞬間、
携帯電話の時計に目をやれば、19時49分。
定刻に着いてしまった!!
師走に入り、今年1年を振り返る機会が多くなったとはいえ、
この一件でJR西日本が起こした悲惨な事故(事件???)が思い出された。
あれだけたくさんの尊い命を失いながら、
まだ、定刻に着くことに固執しているの???
私が、乗下車で取り戻したと思いこんでいた4分も
きっと、博多駅に着くまでの間にスピードを上げることによって、
何分かは取り戻していたのだろう。
確かに、乗客の中には、1分1秒を争う方もいるはず。
その方の気持ちを慮れば、定刻到着は「義務」なのかも知れない。
でもそれは、「安全」という「前提」の上になりたつ「義務」ではないのかな???
博多駅から私の降りる駅までは、単純で、カーブのRも大きい。
引込み線だから、特急以下のスピードでしか走っていないとは言え、
高架は家々の間を抜け走っているので、
事故が起こったら、どんなことになるのかは、素人の私にでも想像がつく。
10分の運行時間内に2分短縮させるという荒業をやってのけた
JR西日本の運転手さん。
ちょっと、怖かったです。
まだ見ぬあなた様
10分間のイルミタイム。いつか一緒に見ましょうね。
今年のクリスマス・イヴまであと18日
ブログ閉鎖まであと…_| ̄|○