1ヶ月ぶりの騎乗です。

体調がエスカレーターだったここひと月。ほぼ寝たきりになっていたので、体力がめちゃくちゃ落ちてます……。病み上がりでへろへろです……

※ブログはラグがあります。今はちょっとだけ元気です!

そんな中、専用でたまたま取れてました大人気の方が。

はじめまして、姐さん。




マティウス




人見知りして洗い場キックのイメージ。いつも以上にノロノロした動きしか出来ないので鋭い蹴りが来たら避けれる自信ないぞ、と思いつつ。

洗い場入るのはいいとのこと。プロテクターもいいよ、と。

ゼッケン乗せて……、ゲルパッドを、としたところでお怒りモードに。

前蹴りしようと脚をウンウン振り上げておられる。でもへろへろすぎて怒る気力がありません。ゲルパッド持ったまま無言で(割と)悲惨な顔してゼェゼェしながら立ち尽くす。

すると「な、なによ、変な子ね。ふん……」としずしずと脚を下ろしてくれました。その後からはなんにも言ってこなくなる。腹帯も「どーでもいいわ」と。

もしかしたら不気味な人間に思われたのかも😂ちょっと試してるとこもあるのかな〜。



そして馬装してから深刻化するマティウスのねむねむ問題。そこかしこに寝落ちして擦りむいた痕があります。

ここで良い情報が!頭絡を付けてくださった会員さんから「お尻にブラシすると起きてる」という耳寄り!

お尻をゴシゴシ。本当だ!起きてる!

これは良い事聞きました〜。






放送かかって馬場へ降りる途中、ベーシックの方も混ざって馬場へ。

そこで後ろビタ付きされる(マティウス怒りの蹴り炸裂)、そうこうしてると追い抜き(マティウス怒りの横蹴り)に遭いまして、地獄地獄。

なんとか蹴りは当たらず。

色々ありながら馬場へ辿り着きました。変に神経使ってすでにちょっと疲れてきた……



騎乗して腹帯と鎧革調整。

蹄跡へは普通に出ました。ちょいちょいこの時点で反抗してるのを見かけたことがあるので警戒してましたが、先頭が嫌なだけっぽいですね。

自由に歩かせてみる。頭が低くて、右の馬銜が固い感触。というか右半身の動きが左と差があります。馬の体幹軸がないというか、フラフラしてるように感じるのはこれが原因かな?

フラッと中に入ってワガママ言い出すよ!とアドバイスを受けてましたが、なるほど、右の踏ん張りが弱いからどこかのタイミングで内へ倒れてくるってことですかね。



内方脚でフラフラしないで〜と助けながら動かしていきます。

反応はいいですね。隅角も掘れてない方なら綺麗に深く入ってくれる。掘れてる方はまちまち。

試しに脚なしで隅角にかかると見事に内へ倒れてきました。倒れ込み許してると駈歩でも苦労しそうなので起こしておきます。

指導員「内へ倒れ込んでる馬が多いです。隅角回れない人は倒れ込まれてる証拠!手綱でやっちゃいけません。内方脚で押し出して〜」

押し出し、押し出し。言えば隅角行き出すマティウス。

指導員「そうそう!いいですよ、ちゃんと伝えてあげてくださいね」

はーい🙋‍♀️



速歩号令。前はユニコーン🦄

順調に良いリズムでえっさほいさ。10頭ほど参加してますが馬間距離を保ててます!

軽速歩から正反動。めちゃくちゃ座れるやーーーーん!!

前が詰まっても脚で励ますとギリギリまで頑張ってくれます。



お尻つけて、駈歩号令。前のユニコーンが離脱。それに釣られて数頭離脱。

離脱した全員が蹄跡付近にいるので一旦常歩で。前の馬が先頭を務める形になりました。マティウスは2番手。

F点を先頭が通過しようとした時に、ユニコーンがバックしながらフラフラとこちらへ!

危ないのでやり過ごそうと先頭の方が止まりましたが、馬の方が近づいてくるユニコーンに激おこ!

くいっ!とほんのちょっと腰を曲げてユニコーンに向かって殺意のこもった蹴り!!

距離があるし角度が合ってないので(乗り手の方がすぐに腰に扶助入れて阻止してました!)届きはしませんが、「あんた何よ!!ふらふらコッチ来ないでくれる!?」と言わんばかりの見事な蹴りでございました。キックバックの土がかなり痛い😎

当のユニコーンは全く気にしておりません😇

なんとかユニコーンをやり過ごして通過、しようとした瞬間。

マティウスがぐらりとふらつきました。あっ!ダメダメ!

急いでキック!鞭!!

🐴「ふん。なかなか良い反応じゃない😏油断してたら私も井戸端会議に参加しちゃうんだからね」

あ、あぶなーー。しれーっと何事もなかったかのように蹄跡を行くマティウス。

ここで一歩でも入られたらややこしいんだろうなと感じました。



気を取り直して駈歩号令。

軽い合図で一発で出ます。継続の脚とかいいから力抜いて適当に乗っといて〜と言わんばかりにバリバリ走ってくれるマティウス。凄い……。そりゃ君、専用で人気だわ。

速歩の時に頭を上げておいてもらったので手綱も楽です。マティウスの耳がブラーンブラーン揺れてます。リラックスして走ってくれてる様子。

反動も柔らかくて乗りやすい。色々確認しながら乗れました。

今日は絶対試したかったことが一つ。内方に乗る、というキーワード。

このレッスン中でも指導員が別の方に言っていました。「〇〇さん!内方に乗らないと!内方の鎧ちゃんと踏んで!」こんな具合に。

よく聞くし内方の鎧を踏むってやってみるんだけど、なんか違う気がする……と今までしっくり来たことがなく。

ドイツのレッスン動画でこのキーワードに関して説明されてるのを最近見つけました。

以下、乱暴な翻訳。



「駈歩の継続において内方に乗るということはとても重要な要素です。しかしインストラクターの言葉通りに内方鎧を踏み込むと大抵の場合、内方の脇腹を潰したり(見かけます)、腰を捻ったり(私です)、身体の軸ごと内方に倒れ込んでしまう(私です)でしょう。それでは正しく駈歩の随伴を取ることは出来ません。

ではどうすればいいか。内方に乗る=意識的に鎧を踏み下げることではなく、内方側に体重移動を行えば鎧は勝手に踏み込まれます。

つまり内方坐骨をやや前に出すだけでそれは実現出来ます。ほんの少し内方側の腰を前に出すだけで体重の移動は起こります。あとはリラックスです」



確かに、プロライダーを見てると手前側の坐骨を前に出してるシーンありますよね。

いざ実践です。気持ち内方坐骨を前へ。

おおー!なんかさっきよりも乗って行ける!全然違う!

この状態で脚を入れてみるとマティウスの動きが変わりました。もっと軽く、上へ上へ。

動きやすい!と感じてくれたのかな?



そして部班は絶好調。先頭をやってくれている人馬が完璧なんです。ちなみにそれはーーーーーーー、ももちゃん!!(ユニに真面目にやってよ!と蹴り蹴りしたのも彼女です😚)

やっぱりももちゃんってスペックは凄いんだなと後ろから見てて思いました。駈歩序盤こそももちゃんの歩幅についていけず、置いていかれ気味でしたが(そして先頭嫌だからとショートカット図るマティウスvs馬なりでショートカット許さん私の戦いが繰り広げられる。ちなみに13😫)、中盤以降はももちゃんの歩度が詰まってもう部班が止まりませーーん!

乗られてる方が凄すぎます。ももちゃん一回もワガママ言ってないし!

何周したんでしょうか結局。エンドレス駈歩。

マティウスもずーっと同じリズムで走ってくれて、めちゃくちゃ楽しかったです。

あんまり長いんで指導員がちょくちょく速歩号令挟むレベルでした。テンション上がりきらないように。

速歩で速くならないように。リズムが速くて前に追いつきそうになるので、口で「1.2.1.2」とリズムを唱えているとマティウスの右耳がピョコピョコとこちらを向きます。そして唱えてるリズムで走ってくれました。分かるんだ😳すごい



下方移行時に頭が上がるのは半減脚で。でも瞬間的に使わないとダラダラ半減脚してると逆に頭を下げようとしてきますね。「鬱陶しいわ💢」って感じで。

半減脚ってドイツ馬術だと歩様変更や運動内容の開始・終了時に使うもので、一瞬やってすぐ譲るものって聞きますし、確かにダーラダーラやるものじゃないのかも。

半減脚足りないなら長くやるんじゃなくて繰り返すのがいいのかな?

それとも古い話だから今は色々変わってるのかな。こういうのは馬の反応が答え、ですね。



気になったというか、走ってる間困惑したのがC点側半分の馬場にかかると並走してくる蹄跡内のユニコーン🦄 えっ、カドリール……?なんちゃって

仲良いというか、ユニコーンの方がマティウスにひっつきたいみたいですね。

駈歩してるマティウスの顔をガン見しながら速歩で第二蹄跡から並走してくる彼女。入るんなら後ろ入りなよ😂と思いながらも、いざ蹄跡入ろうとすると拒否ってました。難しい芦毛乙女だねぇ……

ちなみにマティウスはガン無視。🐴「こんな人知り合いじゃないです。あー知らない知らない」

並走は絶対駄目です。普通なら並ばれた時点でどっちかがブチ切れて暴走案件です。



最後はクールダウンで終了!

手綱伸ばすとにょいーんと首を伸ばしてゆったり歩くマティウス。良かった。走り回った割にテンションは上がってなかったんだね〜。

口籠を付けに来た指導員にマティウス初めてだったことを伝えると、「のめりやすいのだけが難しい馬です。でも頭下げようとしてきた時にちゃんと脚で上げさせてたから、しっかり頭も上がって駈歩出来てたよ。だからそこは何も言いませんでした。マティウスはそれだけなの。そこだけ気をつけてれば大丈夫!」とのことでした。

噂に聞くもぐって馬銜を外すのはありませんでした。のめってもたれる方がやろうとしてきてた印象。でもそれも2.3回あったかな?レベルでしたね。

もしかしたら、もたれて馬銜が強くなる乗り手が手で解決しようとするor脚が足りずに拳が勝つ馬銜が鬱陶しいのでもぐる手元から馬銜が消える、のパターンとかでしょうか。

それかもっと上級なことなら屈撓させようとして、潜られるパターンなのか。



まだまだグルグル走り回ってるだけなので、ここに誘導が入るとぐっちゃぐっちゃになりそう。

姿勢もいつ鏡見ても、目指すものとは程遠いです。

とにかく慣れ!体幹!体幹だーーーー!!







マティウスは連続。でも45分休憩ということで馬房へお帰りに。

ありがとうねー、またチャンスがあったら乗せてね!