全日本馬場出場経験のある、スーパーホース。
通称・ツルさん。
まさかの選定にて登場です。
ツルマルノホシ
ここここここ、こんにちは〜……。
おこりんぼと噂のツルマルノホシ。馬房へ迎えに行くのもドキドキ😵💫
入るなり顔を上げてくれました。
こんにちは、と挨拶してみると……。
🐴「ん、お前見たことあるな。いつも向かいの馬と仲良くやっとる奴だ」
あ!そうです!もしかしてちょっと覚えてる?
🐴「たまに俺にもおやつくれるからな😎」
というわけで無口にすっぽり。ありがとうと撫で撫でしてみても普通。
……。あれ、もしかしてそんなに恐くない?
昨年の冬に洗い場で向かい合った(よりによって)トロイと大喧嘩して、ギャー!ワー!と大騒ぎになっていたツルさん。顔合わせるのがアウトみたいですね……。
その時の私はツルさんの隣でして、鎖を引きちぎらんばかりに喧嘩する二頭にビビりまくって🐴「たすけて!たすけて!!人間!!!!なんとかして!!」とヒンヒン鳴いてパニくるラルプを宥めるのに必死でした。
この日はなんでか人がめちゃくちゃ多い……。30分前ジャストに降りたのにもう洗い場がない。端っこの洗い場が一つ空いてたので入ろうとしたら、「そこ〇〇さんが入るからダメよ!横に鞍置いてるでしょ」って。チェーンしてない洗い場でこれ言われるのは「はい?」ってなりますね。
先出しも場所取りもやめてほしいです。先出しなんて馬の休憩時間と食事時間がそのせいで減ってるって気付いてますか!?
ツルさんみたいな入る場所限られる馬もいるのに。
仕方ないので青空洗い場の一番奥へ。
ツルさんは普段上級者の方が乗るのでクラブの頭絡がありません。止まっていたラルプのを借ります。
裏堀やらせてくれますが後肢は嫌そうですね。耳ビタ絞りしながら上げてました。それ以外は特に問題なく、大人しくやらせてくれました。
腹帯で気絶するようなので慎重に。こういう時に限って大きい方の鞍がなくて……。鞍小なので一番下でも割と締まる。ゆっくり締めて一旦様子見。
大丈夫?と首ポンポンしてみると、
🐴「ちょっとヤバいかも……」
ま、マジで……。どうしよう。取ろうか。
🐴「まぁなんとか……。耐えるわ……」
頑張って目を開けようとしてるのでポンポンしながらちょっと休憩。ふすまも飲ませて数分すると落ち着きました。あ、あぶなー。
ラルプの頭絡付けてみると、き、キツそう!ラルプも大きい馬ですが、ツルさんもさすが馬場馬の馬格です。
馬銜と鼻革を調整してもらって、馬場へレッツゴー。
最後に馬場入り。腹帯締めて、鎧革調整し終わった瞬間に動き出すツルさん。
🐴「あっこ入るぞ。あそこしか空いてない」
どうも、すみません。あ、でもそこトロイの後ろですね……。だから空いてるという。
頭数多め。流れ悪いと厳しい可能性があります。
さーてツルさん。どんな馬でしょうか。
ベテランさんに片っ端から話聞いてみるも、誰も「乗ったことない」と。指導員すら「乗ったことないからどんな馬か分からない」。
お一人だけアドバイスくれたベテランさんが。「喧嘩したら終わり。静かに乗る」。
情報なさすぎる!とにかく拳の静定ってことしかわからん!
でも全日本に出るような馬。教えてもらえることは多いはず!
手綱長めで常歩数周。
ツルさん、手綱長くてもコンタクト取りに来てくれます。しっかり歩いてもらおうと脚入れて手綱短くしてもそこに合わせて頭を上げてくれる。ずっと指に馬銜を感じる。
す、すごー。ビジターで一度こういう馬に当たったことありますが、その馬はウェスタンでしたがやはり全日本レベルまで行ったことあるお馬でした。馬銜には自分から出るものって調教が入ってるんでしょうね。
常歩で歩度を伸ばすように号令。しかし3頭前の馬がとてもゆっくり。前と3馬身半ほど空いてます。頭数多くて、私は私で(特に常歩状態の)トロイからは3馬身は最低空けないと危険なので、別のところで馬間が空いてしまうとかなりキツイ流れになる。
ゆっくり馬の後ろにカルロス、トロイ、ツルマル。カルロスとトロイが「お、遅い……」とつらそうにしております。
途中、トロイさんがついに苛立ち始めてカルロスのお尻を狙い始めました。怖いよー💦
早く速歩にならんかな、と思ってたら速歩号令。
しかし先頭になっているゆっくりの子が速歩が出ない。
指導員は「誰か速歩してくださーい」と。どうやら広馬場上がり立ての方が多いみたいですね。
トロイが前にいるけどここしかもう馬間空いてないし、ツルさんを信じて一度出してみますか。
サッと出ます。反応がいいのは常歩の時に確認済み。常歩のトロイに追いつかないように詰めてもらう。
めちゃくちゃ詰まります。そうこうしてる内に全体がニョロニョロ動き始めて、しばらくすると速歩に。
ツルさんは言われたリズムを守るの超得意ですね。THE馬場馬。しかも後ろはカノン。こっちも現役競技馬なのでリズムを守るのはお手のもの。全体見渡すとここの二頭に部班のリズムが掛かってる感じです。
今日は馬場上がり立ての方が多いのと、新馬ちゃんいるし頭数多いこともあって特に何もしない模様。ただ一定のリズムを守るようにと。
黙々と速歩。なんにもしないのもあれなので途中で首内試す。
かったい!!なんとなく隅角入る時の動きで分かってた!!
固い上に首内しようとすると内方脚を無視して内へ入って誤魔化そうとします。それはダメだと内方軽打。これ誘導あったら難しそうですね。序盤でほぐせてないとヤバそう。
一旦背中使わせよう、と手綱緩めで速歩の歩度を好きにさせます。あんまり伸びるようなら抑えるつもりで。ちょっとだけ伸ばしてきました。
前のトロイはというと発進しては前が詰まって常歩に落ちるを繰り返している模様。前が詰まる度に激おこ。ちょっと歯を出してるのでカルロスのお尻を齧りそう😇
こ、これは尚更近付けないなと馬間距離気をつけます。ちょっとでも下手に近付いたら後ろに八つ当たりが来そう……。
歩度なんぼでも詰めてくれるツルさんで良かったよーー😭
という訳でまた歩度を詰めてもらって粛々と速歩。
詰めれば詰めるほど、上へ上へと反動が強くなります。
この日使ったクラブの鞍ですが、これが鞍壺が3つある(!?)めちゃくちゃ嫌いなやつでして。※この鞍でアレンの駈歩乗って死ぬかと思いましたw
たぶん中のクッション材が割れてきてるんだと思いますが。
しかも3つとも正しい鞍壺じゃないから困る。全部後ろ気味。正しいところに座ろうとすると謎の傾斜で椅子座りの位置に誘導されます。元々気抜いたら椅子座りになるのに😇
しかも鞍褥の潰れ方もひどくて、どう乗せても前橋が上がりすぎるんです。シートが傾いとる!座ると谷底にお尻が落とされるような感覚。
ツルさんの四肢全部上げてます!みたいな反動をこの鞍で受けるのがツラい!
前傾姿勢が余計にひどくなりそうで頻繁に鏡で姿勢を確認しました。
綺麗に乗るんだー、綺麗にー……。
馬は上半身がぐらついたまま乗られるのが一番迷惑。
身体の中心は鉄パイプを一本通したように。肩や肘、各関節の力は抜いて……。反動を腰や背骨、首で抜かない。
ツルさんがしっかり歩度を守ってくれるので色々考えながら乗れました。前が詰まりかけても脚入れつつ手綱を控えるとさらに上へ飛んで歩度を詰めてくれる。もはや常歩レベルのゆっくりさ。
レッスンの大半はリズムを守った速歩の練習でした。終わる頃には腹筋背筋、内太腿パンパン😇
ずっと速歩ってこの反動の馬でやると練習としては地味だけどキッツイキッツイ。イーサンとはまた違う反動の大きさ。カノンのが近いですね。
でも勉強になりました!ツルさんありがとう!
今度はちゃんとした鞍で乗りたい😇
ツルさんはお手入れ。午後イチレッスンでお手入れ、ということで周囲の馬たちはどんどん帰っていきます。
この馬もう手入れなの?と数回声かけられました。いやー、たぶんピンチヒッターで出てきてくれたみたいで……と会話。
👩🦳「ところでこの子誰?オアシス?」
😃「ツルマルノホシです」
👩🦳「え!?ツルマル!?」
とツルさんの蹄の泥を落としながら会員さんと会話してると、突然耳絞って怒り出すツルさん。
前に立たれるのが嫌みたいですね。会員さんが去っていくとのんびりしてました。
前脚はボーッとしてくれてたんですが後ろ行くと「あんまりさわるな😡」って感じだったのでゆっくり慎重に。
「一旦やめて😡」で尻尾振ってくれたので、その時はツルさんのタイミングを待ちました。タオルで拭くのはまだ良いらしい。
あと向かいのカルロスがずっと耳絞って睨んでくるので、ツルさんも「んだコラァ💢やんのかテメェ💢」ムーブして度々フスフス怒ってたのでずっと「まーまー、ツルさん落ち着いて……」と宥めながら手入れしてました😓
レッスン始まって向かいのカルロスがいなくなるとスン……とするツルさん。
ふすまで汚れた顔を拭き拭き。
🐴「ぐえっ、やめ、やめろぃ……。ぐにぇにぇにぇ😵💫」と変な顔しながら拭かれる。
馬着着せると前を留める時に「噛んでやるっ」してましたが、本当に真似だけだったので(めちゃくちゃ噛む動作が遅い)、「ツルさん、やめてよ」と声かけながらやってたら途中から諦めてましたね。
馬房へ帰宅。後ろのウィンディちゃんが周る時に喧嘩売りに来ました。先にチッチッと舌鼓して牽制。
ツルさんは意外にも喧嘩買わず。「じゃあの」と無口外すの待ち。
馬房から出るとサッと顔を出してきて「おやつは?いつも持ってるやろ😎知っとるんやぞ」と。
あるけど今は持ってないんだよ。あとでね、ツルさん。
また乗ることあったらよろしくねー。