数年前まで地方競馬で活躍していました。

地方良く見てる方なら、現役時代をご存知かもしれません。

中央で未勝利を抜け出せず、浦和に転入。そこで破竹の6連勝。一時はオッズが1.0倍つまりは元返しになるほど人気者だったようです。

そんな彼ですが乗馬では前進気勢の塊おじさん。手合わせお願いします!






ネイチャー





グイグイ馬銜を引っ張って前へ前へ出たがるネイチャー。障害馬らしさ満点のタイプ。

この間のカノンとは真逆です。カノンは一定のリズムを守った運動が得意そう。馬場馬らしさがあるタイプですね。




裏堀やプロテクター装着時、右後肢付近に近づくと緊張して尻尾を振ってきました。肢を上げるのももたついて、「出来れば触ってほしくない……」という雰囲気。

よく見ると立ち方も少し変でした。通りかかったスタッフの方に話をしたところ、「最近忙しいから疲れが溜まってるんだと思う。でも大丈夫」とのこと。そっか、専用とか人気なのかな?

頭絡で怒って噛みに来ます。今までは怒るだけだったんですが、前回乗った時から噛みつきに来ようとしてますね。その時は軽く叱ったら逆ギレされてしまいました。

結構怖い顔して噛みつきに来ますが性根はビビリのはずなので、もしかして怒られすぎて先に怒っとこう作戦なのか?と思い、構わず顔を抱えて鼻面を撫で撫で首をポンポン。

するとしばらく固まって悩んだ後、噛み付くのをやめました。えらいねぇ〜。

ちゃちゃっと済ませて馬場へ。




さてネイチャー。気をつけてあげないといけないことが一点。

同じレッスンに参加しているタマモブラボーです。ネイチャー、今までタマモに23回蹴られてしまっているのでタマモが大の苦手。

タマモの方はというと、🐴「近づいてくる奴はみんな嫌いだ😡」という感じなのでネイチャーだからどうこう、という訳ではないです。

タマモの前後は避けて蹄跡へ。




途中、腹帯を締め直しに中へ入ったら、後ろの馬がてくてく付いてきました。スキルヴィングかな?輪乗りに出てくるのは珍しい子ですね。年寄りでも元競技馬(馬場)なので色々知っているはずですが、最近はベーシックでの活躍が多いので前のネイチャーについてきてしまったのかも。

そしてまた蹄跡へ。タマモは避ける。

暫くするとみんな腹帯の締め直しをやって順番が入れ替わりました。

タマモが前にいます……。どうしよう……

一旦中に入ろうかと思うも、周りを見ても入れそうな隙間がありません。

とりあえず今は馬間を開けておきます。

タマモ最後尾、ネイチャー先頭。近付かなければ大丈夫。




常歩からグイグイ行かせないようにコンタクトしっかり。指導員からはもう少し歩度を伸ばすようにとの指示。

歩度を伸ばすと、後肢の踏み込みが強くなりました。後ろから感じる押し出すようなパワー。でもリズムはほとんど変わってません。これが本当の歩度を伸ばすってことなんでしょう。リズムを速くさせるんじゃなくて、歩幅を大きくさせること。

この感じを速歩で……




速歩号令。はい。いつもの、グイグイネイチャー!!

ああーー、馬銜にもたれないでーー。と上半身持ってかれないように背筋フル稼働です。

指導員「馬が人にコンタクトを強く求めすぎてる。そんなに引っ張っては駄目と教えて。二、三歩グッと手綱引いて、すぐ緩める」

レッツトライ。しかし、その瞬間は減速して馬銜にもたれるのが軽減されるものの、長蹄跡中は終始気持ちよく走りたがるネイチャー。

それに加え、拳だけで引っ張ってしまうと馬銜を弾いてしまって頭を上げます。

上顎に刺さってるんだ。腹筋と体幹も使わないと……。と、気をつけると頭は上げなくなりました。が、なかなか減速らしい減速になりません。全く歩度を詰めない、という訳でもなく、ネイチャーなりに融通利かせてくれてるんでしょうが。

離れていたタマモと近くなってくる。危ないので2馬身は死守です。

正反動でなんとか減速を試みます。すると手綱で引っ張り合いっこするよりも減速してくれましたが、お互いのリズムが合ってくると🐴「お、良い感じじゃね?」とまた加速が始まりました。

うーーん。難しいなぁ。速歩になった途端に前重心で小股になってるのが良くないんだろうなぁ。常に真面目に運動してるのがネイチャーらしいですが。ちょいちょい、良い歩度でゆっくりにはなってくれてたんですがそれをキープが出来ませんでした。その時はやはり後肢の踏み込みがあった気がします。

以前乗った時はというとネックストレッチがつけられていたので、スピードコントロールはかなりやりやすかったです。ただ頭が必要以上に下がるのがネックの苦手なところ。

今回はネック無し。そう考えると無しの割には前に無理矢理突っ込んでいかないだけマシなのかも……

その後、首内を軽くやって、一旦飲水休憩。ここでタマモの後ろを離脱。そのまま輪乗りへ。




ガジュマルが先頭です。が、ガジュマルは輪乗りが苦手。輪乗りの入りで停止したので、2番手のネイチャーも停止します。

その後ガジュマルはフェードアウト。そのままネイチャーを輪乗りに入らせようと推進しますが、停止推進が足りずネイチャーも数歩進んでから「ねー、こっちでいーじゃん」と最後尾へそそくさ小回り。輪乗りの輪線状には入っていたので、これは単に脚の推進が足りないいつものやつ。

2回目は輪乗りに入りましたが、小さい。

指導員「輪乗りこれくらいでいいでしょってなってる」

良くないっす。ネイチャーさん。頑張りますよ。

脚も使いつつ、外側の脚を踏み込んでほしいので重心を外へ。輪乗りの形になりました。

速歩でそのまま数周したあと、S字手前変換。

もう一度ガジュマル先頭。しかしどこかへフラフラとフェードアウト。

指導員「こうなったら2番手のネイチャーにかかってるよ😎

責任重大!だけどこれは大チャンス!!

前の子の真似っこしてればいいや〜、に馬がならない分、自分を試せます。

ネイチャー、脚反応は良いので行きたいところをしっかり見て重心も使うと、理想のSを描いて右手前へ。

やったー、なんて浮かれてたらそのあとの輪乗りが大きくなりすぎました。反省。




左手前に戻る時もS字で。サウンドカール先頭。今度は速歩で。

前のガジュマルが常歩に落ちたのでネイチャーも落とします。フラフラガジュマルについていかせないように、S字を描いて左手前へ。

その後はクールダウンして終了。

ネイチャーは確か手綱はゆるゆるで降りる。だったよね、と思いながら下馬。お疲れ様〜と労うと、もう半分寝てる😂

🐴「なんか疲れちゃった🥱

そっか。ごめんね、ありがとうね。でも今日はネックない割に手綱で喧嘩はしなかった(ヘドバン)じゃん?もたれては来てたけど

🐴「そうだね〜🥱もたれた方がね〜、僕は楽ちんなのだ〜」

私は背筋が死にそうだよ😇








ネイチャーは連続。ということで腹帯緩めて、ふすま水を飲ませます。

次の方が来るまで待っていると、なんだかネイチャーの様子がご機嫌。

目をとろーんとさせて鼻をフリフリ。フリフリ、フリフリフリフリ。

おっ、もしや。とタオルを持ってきて口元へやると、タオルをフリフリ!フリフリ!フリフリー!

超ご機嫌さん。途中タオルを取り上げると、「ねー!もう一回🥺」と可愛い顔してました。

なんでこんなにご機嫌になったのかは分かりませんが、ネイチャーの遊び好きな可愛い一面が見れてほっこりしたのでした。




カバー画像は当歳時のネイチャーです。

かわいいですねー。