2011年までは、秋競馬の始まりとして9月に阪神芝2000mで開催されていましたが、2012年からは12月に阪神芝1800mでの開催となりました。
移行してから今回で5年目のレースですが、コース分析なども含めてご紹介させて頂きます。
(1)阪神芝1800mとは?
中山競馬場に次ぐコースの急配がある阪神芝1800mは外回りを使用。
コーナーを2回しか曲がらないこのコースは、最初の直線が600mと長い。
4角の下りから加速が始まるので、上り勝負になることがほとんど。
2012年から見ても、勝ったのは4角に馬群中団から後方待機をしていた競走馬。
そう考えると、やはり瞬発力勝負は避けられないので、早い上がりを記録した競走馬に注目したいですね。
(2)今年の注目馬は一体どの競走馬なのか
荒れ傾向の強いチャレンジカップですが、様々な傾向を踏まえたうえで、3頭をピックアップさせて頂きます。
■ブラックスピネル
C.ルメール騎手を鞍上に迎えるブラックスピネル。
近5走でも、上り5番手以内を記録するなどの瞬発力の持ち主であり、父タニノギムレットはブライアンズタイム産駒。
2012年の13番人気3着タガノエルシコ、そして2013年9番人気2着カワキタフウジンは共にブライアンズタイムの血筋の入った競走馬だけに、この血統は阪神1800mに適性を認めざるを得ません。
さらには、55kgというハンデも追い風になっているのではないでしょうか。
■フルーキー
阪神開催では[5-1-0-1]と好走をしている阪神巧者のフルーキー。
チャレンジカップのリピーターでもあり、2014年は3着、2015年は1着と実績もあります。
ただ、気になる点は馬体重の変動。
前々走は+16kg、前々走は-10kgと安定しない体調での出走になり、結果がつかなかった。
調整がうまく行けば勝ち負けができるであろう競走馬だけに注目すべき1頭です。
■ベルーフ
ためてためて後方からまくる追い込み馬からはベルーフに注目。
前走カシオペアSでは、上り最速をマークするなど、阪神の舞台は合っているのではないでしょうか。
明らかに小倉記念から良化しているだけに、破壊力満点の末脚を披露できれば、57kgというハンデも問題ないのではないでしょうか。