すごい人に出会った。


18歳のときから竹を彫る

芸術品を創り続けてきた高齢のおじいさん。 


龍(何かと縁があるな)や、虎や

雀など美しく、時には迫力満点に

竹に彫っている。


特にプロの芸術家とかではなく、

普通にサラリーマンをしてきた人なんだけど

その作品は素人の私もしばらく

見入ってしまうくらいの凄さがあった。


神は細部に宿る、ってこういうことかと

思わせる精緻さ。


おじいさんの彫刻刀を握る指は

思い切り折れ曲がっていた。


謙虚な人だけど色々聞くと教えてくれる。


家族と動物園にいっても、何時間でも

同じ動物を見続けるので小言を

言われてたと苦笑い。


毛の動き、筋肉の動き、目の感じ、

そんなのをひたすら見てたら

まったく飽きることなどないそう。


そうして感じ取った対象を

竹に数ヶ月かけて彫り、色をつける。

龍は想像だから、見られる動物より

よっぽど楽に彫れるらしい。


彫刻刀は自分用に設えたもの。

砥石は18歳の頃に買ったものを

使い続けている。


ちょっとでもミスったら作品がパァになる。

どれだけの集中力が必要なことか…。


こういう言い方するとスピ感すごくなるけど、

ハイヤーセルフと繋がりまくりだよね。


その人自身も、品があって

話すだけで尊敬の念を抱いた。

なんか、おじいさんなんだけど

めちゃくちゃかっこよかった。


たまにそういう人に出くわす。

やっぱり、表面上の情報だけじゃない

人のエネルギーみたいなものを

無意識に感じ取ってるのだなと思う。


こういうよいエネルギーの場合は

パワーをもらえるのだけど、

とかく人の悪口ばかり言う人などの

エネルギーにあたってしまうと

結構引きずってしまう。


まだまだだなと思う。


全然レベルの違う話だけど、

私は最近ウクレレを弾き始めた。


南の島に旅行したときふらっと入った

カフェの女の人が、気持ちよさそうに

ウクレレ弾いてて、なんかいいなと思って

興味はずっとあった。


そしてこないだお茶した友達が

ギターを始めたという話を聞き、

やろ、という気になってすぐ買った。


初心者だけど、

気に入ったのでまぁまぁ高い

ウクレレを買った。

今の所後悔はしてない。


当然すぐにはうまくいかないけど、

1日何時間でもやってる。


運指を覚えたら、きれいな音を出すことに

こだわり始める。


ちょっとでも違うことが頭をよぎると

音にダイレクトに出るし、

コードを普通に忘れる。


自分の中の良い音を探す瞬間を

積み重ねていって、

少しでもあのおじいさんの感じを

出せるようになりたいなと

思う今日このごろです。