1988年 アメリカ作品
前回の回想シーンも入る正当な続編
例の4人の修道士の呼び名
修道士~魔導師=セノバイト
ピンヘッド 人間時エリオット大尉
フィメール 別名カットスロート
チャタラー 中身は少年
バターボール ぷくちゃん
魔導師は元は人間だったことが判明する
みなパズルを開いたのだろうか
キャストは前作から引き続き同じメンバーが
登場するので違和感も無く見ることが出来る
内容的にも旨く纏めた感じであるが
前作を超えることはヤハリ難しいのか
残虐なシーンは増えているものの
後半の迷宮シーンが長くて辛い
だが今現在もBDSMホラー映画の見本であり
もっと猟奇的だったり 精神的描写が凄かったり
エロティックなSM等の作品も多数存在するが
凡そこの分野においては何時までも色あせることのない
特異な映画として忘れ去られることはないだろう
さて肝心のクライヴ・バーカーだが
今回から監督を降りたが下記のように9作全てに関わっている
ヘル・レイザー
(1987)監督・脚本・原案
ヘルレイザー2 Hellbound(1988)総指揮・脚本・原案
ヘルレイザー3
Hell on Earth(1992)総指揮・原案
ヘルレイザー4 Bloodline(1996)総指揮・原案
ヘルレイザー ゲート・オブ・インフェルノ(2000)キャラクター原案
ヘルレイザー リターン・オブ・ナイトメア(2002)キャラクター原案
ヘルレイザー ワールド・オブ・ペイン (2005)キャラクター原案
ヘルレイザー ヘルワールド (2005)キャラクター原案
Clive Barker Presents ヘルレイザー(2009)製作総指揮
一人パズルボックスを解いているエリオット大尉
やがてボックスのダイヤルが廻り光が渦巻いた
驚いて尻込みするが開いたボックスを覗き込むと
鎖鎌が体を引き裂き迷宮へと囚われた
頭部は切り刻まれピンが打ち込まれる
悲鳴と絶叫の後 彼が言った言葉は
”この痛み なんと甘美な痛みだ・・・
生き残ったクリスティーは精神病院に
入院していた
セノバイトの恐怖を刑事に話すが
無論信じては貰えない
脳の研究をしている外科医Drチャナードは
助手のカイルと病室に行きクリスティーに
面会したが 家を調べていた警官から連絡が入り
ジュリアが死んだマッドレスの話を聞く
話は翌日に持ち越されカイルは精神安定剤を
取りに行くが病室を出てうろついたクリスティーは
無心にパズルを解く自閉症のティファニーを目にする
カイルに促され病室に戻ったが
夜 皮膚のない男が現れ壁に血文字を書いた
”私を地獄から出してくれ
翌朝
チャナードが電話で例のマッドレスを自宅に
持ち込むよう指示しているのを聞いたカイルは
不信感と興味を抱く・・・・・
チャナードとカイルは病室でクリスティーから
事件の全容を聞いた 無論カイルは信じないが
チャナードは興味深く聞いていた
カイルはチャナードの自宅に侵入
そこにあったものは不可解なパズルの絵や
セノバイトの研究資料 更には
エリオット大尉の写真だった
そして血のりで不快なマッドレスを見て驚くが
人の気配を感じ咄嗟に隠れた
全身に蛆が湧いている幻覚に囚われ
拘束衣を着せられていた患者を連れて
チャナードが戻ってくると
拘束衣を脱がせマッドレスに座らせてナイフを渡す
患者は蛆を取り除く為に全身を切り刻み始める
マッドレスの上に流れ出た大量の
血の海でのたうちまわると
マッドレスから腕や足が出て患者を抑え始めた
そして現れたのは表皮のないジュリア
彼女は患者の後頭部に手を差し込み
脳を食し生き血を啜る・・・・・・・・・・
やがて血みどろのジュリアはチャナードに
歩み寄り 怖がらないでと喋った
朝 ジュリアは皮膚が欲しいと言い
取り合えずチャナードが全身に包帯を巻く
ジュリアはキスをして誘惑し血肉を求めた
逃げ出したカイルは全てをクリスティーに話し
一緒に現場に向かうが
既にチャナードは入院している女性患者を
数人ジュリアに与えており 皮膚は再生していた
家に入ったクリスティーはエリオット大尉の
写真をポケットに入れて博士の研究を見ていたが
2階に行ったカイルはジュリアに襲われ犠牲になった
クリスティーも戦いを挑んだが一蹴され気絶
研究の成果を見たいチャナードは
自閉症のティファニーを自宅に招きいれ
パズルボックスを手渡す
影から見守るチャナードとジュリア
ティファニーは無心でパズルを解いた
すると光が差し込み始め
遂に4人のセノバイトが現れた!
フィメールは彼女を連れてゆこうとするが
ピンヘッドが止めた
”我々を呼び出したのは彼女ではない
チャナードとジュリアは出現した迷宮に
逃げ込んだ
気が付いたクリスティーも父を救うため
迷宮に入り込むが
そこは様々な地獄が交差する場所
訳も分らず迷宮にはティファニーも
入り込んでしまい 自閉症の原因となった
母の悪夢や口を縫う赤ん坊の地獄を見る
父を探すクリスティーはピンヘッドに
再び遭遇 快楽への誘いを受けるが拒否し
父を探すと言って駆け回った
迷宮を抜け広いスペースに出た
チャナードとジュリア
現れたのはリバイアサンと呼ぶジュリアの神
ジュリアは最初からチャナードを生贄に
捧げるつもりだったのだ
箱に押し込まれたチャナードは
血液を抜かれ青い血を注入される
更には全身切り刻まれ絶叫の中
箱に囚われた
迷宮を彷徨ったクリスティーは
シーツの中で悶える多数の女たちが
ベッドにいる部屋に迷い込んだ
だが現れたのは叔父のフランク
シーツをめくると女は消える
そう・・
ココは女を抱けないフランクの地獄だった
救いを求めて病室に現れたのは
父ではなくフランクだったのだ
クリスティーはシーツに火をつけ
フランクの写真も燃やす
絶叫と共にフランクは表皮が燃えるが
ジュリアがティファニーを連れて現れ
フランクに復讐 心臓を抜き取った
箱から出てきたチャナードはセノバイトに
なったが箱と融合し頭を掴まれ脳をかき乱される
ああああぁぁぁぁぁ
マッドDrセノバイトの誕生である
迷宮に逃げ出したクリスティーとティファニー
リバイアサンは強い風で吸い込もうとするが
追って来たジュリアが皮膚が裂けて吸い込まれた
クリスティー達は迷宮を抜けて病院に戻ったが
マッドDrセノバイトが迫ってくる!
患者たちを殺しながら追ってくるが
また迷宮に戻ってしまったクリスティー達を
待ち受けていたのはピンヘッド達
もはや絶体絶命だったがクリスティーは
ポケットからエリオット大尉の写真を出して
ピンヘッドに見せる
”これが何だというのだ?
”地獄から逃げ出したやつか?
”それは貴方よ!思い出して!
考え込んだピンヘッド・・・・
”あぁ・・嗚呼・・・思い出したぞ・・・
だがそこにマッドDrセノバイトが現れた
ピンヘッドはクリスティー達を庇い
鎖鎌で攻撃するが強大なメス槍で反撃され
貫かれたフィメールは女性に
チャタラーは少年に
バターボールはぷくぷくに戻され死んだ
ピンヘッドも光を受けて人間に戻される
クリスティーに軽く笑みを浮かべ
エリオット大尉に戻ったピンヘッドは
首を切られて死んでしまった
追ってくるマッドDrセノバイト
パズルを拾ったティファニーは
賢明に解く!だが迫るDrの前に
ジュリアが現れキスをした
隙を突いてパズルを立方体に戻すと
Drは首を引き抜かれて死んだが
崩れるステージからティファニーが
落ちそうになった
助けたのは意外にもジュリア
だがそれはジュリアの皮を被った
クリスティーだった
リバイアサンが立方体に戻る間際
ギリギリで迷宮を抜けた2人
自閉症が治ったティファニーと
クリスティーは病院から元気に出て行った
主のいなくなった家に引越し屋が
片付けに来ていた
一人が血だらけのマッドレスを見つけて
驚いていると急に引き込まれてしまう
相棒が探しに来て見たものは
マッドレスから出てきた回転する箱
箱の表面に顔が埋め込まれた相棒は
快楽を喜んでた・・・・・・・
クレア・ヒギンズ : ジュリア
アシュレイ・ローレンス : クリスティー
ダグ・ブラッドレイ : ピンヘッド/エリオット・スペンサー大尉
ケネス・クランハム : チャナード
イモゲン・ボアマン : ティファニー
原題:HELLRAISER II :HELLBOUND
監督: Tony Randel トニー・ランデル
製作: Christopher Figg クリストファー・フィグ
製作総指揮: Christopher Webster クリストファー・ウェブスター
Clive Barker クライヴ・バーカー
原作: Clive Barker クライヴ・バーカー
脚本: Peter Atkins ピーター・アトキンス
撮影: Robin Vidgeon ロビン・ヴィジョン
音楽: Christopher Young クリストファー・ヤング