1969年 アメリカ作品


私がこの作品を目にしたのは1972年7月2日 

おりしも誕生日の夜
日曜洋画劇場だったと思う
(ブログの脇に張ってある音楽は昔 

日曜洋画劇場の最後に流れていた曲)
本来はTVシリーズであり映画では無いのだが
色々調べると3本立で放映したようだ
何しろ当時は8歳だったので

1話目の”復讐の絵画”しか記憶に無い
だが内容だけは鮮明に覚えていて
37年間ずっとこの作品を探していた


インターネットとは便利なもので

全く知らない人から情報を得ることが出来る
タイトルも覚えていなかった状態で
アメブロでゾンビプロのkuri さんが立てたグルっぽに投稿したら
百鬼萬斎 さんと言う方が教えてくださった(感謝感謝)


ヤフオクで何とかビデオをGETし

実に37年ぶりに再見した感激ときたら・・・・
だが残念なことに予告編は無いのでラストのシーンをUPした
(入手したビデオは音声が

劣化していたので字幕なしの外国版です)
作品の中での司会はトワイライトゾーン

「ミステリーゾーン」のロッド・サーリングだが
どうも淀川さん?の最後に言った言葉のほうが印象強い
”こわいですね~ドアから何が出てきたんでしょうね”
”さよならさよなら”だったかな


もう一つ自分が何故ロディ・マクドウォールを

好きだったかようやく分った
猿の惑星のコーネリアス博士 

ヘルハウスやフライトナイト で活躍していた
マクドウォール氏 この作品の主人公だったのだ
確か吹き替えは山田康雄さんだったような気がする
お二人とも亡くなってしまったが 

私もそろそろ歳なんですわ・・・





大金持ちのヘンドリスクは高齢になり

口も利けず車椅子で余生を過ごしていた
趣味は絵画であったがもうろくに筆も持てない体になっていた
そして忠実な黒人執事のポートフォイが仕えていた
ヘンドリスクは死期が近いのを察して遺言状を残していた


ある日ヘンドリスクの机の中にあった遺言状を見た
甥ジェレミーがやって来た
ジェレミーは”豚”と言われるほど
金に汚く遊び人の最悪の男であった
遺言状にはジェレミーの母つまりヘンドリスクの娘に
死後に財産を譲ると書いてあったのである
娘が死亡した場合は
その息子であるジェレミーに財産は相続される
娘は既に他界していた


その話をしながらジェレミーは

車椅子で身動きが取れないヘンドリスクを
窓際に寄せ窓を開けっぱなしにして殺害してしまう
死ぬ間際ヘンドリスクは先祖が

埋まっている家に隣接する墓地を凝視した


医者と弁護士が呼ばれヘンドリスクの死と

自分への相続が決定したのを
確認し大喜びするジェレミー 

弁護士はその非人間性に呆れかえる
主を失ったポートフォイも失望していた
アレだけ仕えたのに毎月たった80ドルの遺産しかもらえない・・
失意のポートフォイは仕方なくジェレミーに仕えることにした
その時ジェレミーは壁に掛かっていた
家と墓の絵が変わっていることに気が付いた
絵には新しいヘンドリスクの墓穴が描いてあったのだ 
ポートフォイは何も変化はありませんよと言う


連日贅沢三昧のジェレミー  毎日酒と女に溺れていたが
またも絵が変わっていることに気が付く
絵はヘンドリスクの墓穴から棺が出ていた
恐怖に駆られ絵を焼き捨てるジェレミー
だが・・・壁には、またも絵が掛かっていた
絵は棺の蓋が開いていて中にはヘンドリスクが描かれていた
悲鳴を上げるジェレミー


ポートフォイにイマジネーションだと言われ頭に来た
ジェレミーはポートフォイが持っていたティーセットを投げ捨てる
ポートフォイは退職させていただくと言い残し家を去った
ヘンドリスクの肖像画にグラスを投げつけ罵る甥


寝ていると下から音が聞こえた
ポートフォイが帰ってきたと思い下に行くと
絵が変わって墓からヘンドリスクが出てきていた
パニックになりポートフォイの泊まっているホテルに電話するが
夜中なので繋いでくれない
また絵を見るとヘンドリスクが家に近づいて来ている
さらに見ると今度は家の前まで来ている
恐怖に駆られたジェレミーは警察に通報したが
絵はまたも変わりヘンドリスクが玄関のドアまで来ていた


恐る恐るドアを見ると”ドン!ドン!”とドアを叩く音が・・
発狂寸前のジェレミーは

階段を駆け上がりヘンドリスクの肖像画を
外したが勢いあまって階段から転がり落ち死んでしまった


ドアが開き入ってきたのはポートフォイだった
彼は画家に何枚も絵を描かせ

隙を見て絵を摩り替えていたのだ
遺族が全員死亡した場合遺産は全て
執事のポートフォイに相続されることを知って

犯行に及んだのだ


画家に礼金を払い有頂天のポートフォイだったが
壁の絵が変わっていることに気づく
今度はジェレミーが墓から出てくる絵だった
”お前は墓に帰れ 来るな 埋まっていろ”と
叫ぶポートフォイだったが
絵は見る見る変化し遂にドアに手をかけた
恐怖ですくみ叫ぶポートフォイ
そしてドアは開いた・・・・屋敷に叫び声が響いた



Horrormen’s BAR ”REDRUM”


原題:Night Gallery THE CEMETERY
監督:ボリス・セイガル
脚本:ロッド・サーリング